三宅唱監督最新作「旅と日々」 シム・ウンギョンと堤真一の掛け合いが微笑ましい本編映像
2025年10月31日 18:00

第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門で、最高賞となる金豹賞とヤング審査員賞をダブル受賞する快挙を果たした三宅唱監督の「旅と日々」の本編映像が披露された。併せて11月8日に、本作のロケ地となった山形県の映画館で、三宅監督登壇のイベントが行われることが発表された。
本作は、つげ義春の短編漫画2作を原作に、行き詰まった脚本家の李(シム・ウンギョン)が、ひとり北国に旅立ち、旅先での出会いをきっかけに人生と向き合っていく姿を描くドラマ。
本編映像は、主人公である脚本家の李が投宿したおんぼろ宿で、主人のべん造(堤真一)と話し合うシーンを切り取っている。脚本のネタに詰まった李に、べん造がおずおずと自分の宿を題材に脚本を書いてみるのはどうだろうかと提案するが、それは映画の舞台にでもなれば、自分の宿に観光客が来てくれるかもしれないというべん造のちょっとした下心だった。
(C)2025「旅と日々」製作委員会さっそく取材を始めた李は、宿の片隅に放置してあるウサギ小屋に書かれている「ピョンちゃん」という名前を挙げて「どなたがつけた名前なんでしょうか? あれは子どもがつけるような名前だと思うんです。こういう宿屋は、普通家族でやっていると聞きますので……お一人なのは少し不思議だなと」とずばりと指摘してしまう。
べん造は「別に大した理由はねえ……」と目を逸らすが、続けて李は宿の奥にある襖の絵に言及。「あれはどなたが描いたのかも気になります。そのあたりが分かると、きっとストーリーが浮かび上がってくると思うんです」と語るが、李の観察眼の鋭さにべん造は辟易して、「……みんな、いねぐなったの。もういねえってことだ」とそっけなく返す。何やら家族の事情があることを察した李は、「すみません。立ち入ったことを聞いてしまいました」と謝る。本人たちはいたって真面目なのだが、自分で提案しておいて深堀りされるとへそを曲げたような態度を取るべん造と李のやり取りがどこかおかしく、各国映画祭での上映の際もくすくす笑いが止まらなかったというワンシーンを捉えている。李と堤、ふたりの日本アカデミー賞受賞俳優の絶妙な間合いにも注目だ。
「旅と日々」は、11月7日からTOHOシネマズシャンテ、テアトル新宿ほか全国ロードショー。なお、本作のロケ地となった山形県鶴岡市のイオンシネマ三川で、11月8日に三宅監督登壇の特別イベントが行われる。イベントの概要は以下のとおり。
(C)2025「旅と日々」製作委員会<オンライン>11月4日(火)0:00~(11月3日(月)24:00~)
※混雑状況等により販売開始時刻は前後する場合がございます。
)でご確認を。
(C)2025「旅と日々」製作委員会
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