「第26回東京フィルメックス」全作品ラインナップ決定! コンペに北村匠海主演、内山拓也監督作など
2025年10月21日 12:00

11月21日~11月30日、全10日間の会期で有楽町朝日ホール、ヒューマントラストシネマ有楽町にて開催される第26回東京フィルメックスの全作品ラインナップが発表された。
コンペティション部門は10作品で、内山拓也監督が北村匠海を主演に迎えた最新作「しびれ」がワールドプレミア上映される。監督自身の自伝的要素が刻み込まれた痛切な母子の愛憎ドラマだ。もう1本の「グラン・シエル」は、フランスの国立映画学校La Femisの映画監督科を日本人で初めて卒業した畑明広監督の初長編。フランスの巨大施設の建設現場で作業員が次々失踪するミステリアスな物語。9月のベネチア国際映画祭オリゾンティ部門でワールドプレミア上映された。
ほか、人気女優スー・チーの監督デビュー作「女の子」、全編NYロケでチャン・チェンが新境地を開く「ラッキー・ルー(仮)」、ショーン・ベイカーが脚本・製作で参加した「左利きの少女(原題)」は台湾映画ファン必見だ。「わたしたち」のユン・ガウン監督、「ジョージア白い橋のカフェで逢いましょう」のアレクサンドレ・コベリゼ監督の最新作も登場。インドの農村を舞台に男性同士の愛を描く「サボテンの実」、シンガポールの管理教育を痛烈に風刺するガールズムービー「アメーバ」、国外移住を控えた青年の目でイランの現実を映す「アミールの胸の内」と、今年も世界のいまを伝える作品がラインナップされている。
特別招待作品には、タイの注目監督ナワポン・タムロンラタナリットの作品がフィルメックスに初登場する。上映作「ヒューマン・リソース」は世界的な少子化の背景にある社会不安や重圧を妊娠初期の女性の視点で見つめた心理劇。また、パレスチナ情勢を考えさせる2作品も上映。「YES」はイスラエル出身の鬼才ナダヴ・ラピド監督が祖国の権力者の欺瞞や腐敗を痛烈に風刺する異色作、「手に魂を込め、歩いてみれば」は今年4月のガザ空爆で命を奪われたパレスチナ人女性ジャーナリストがイラン出身の女性監督と交わした映像書簡。フィルメックスとゆかりの深いツァイ・ミンリャン、モーリー・スリヤの最新作も上映する。
特集上映は、ルクレシア・マルテルの最新作と代表作、ラモン・チュルヒャーの3部作を紹介。アルゼンチン映画の新潮流を牽引するマルテルが構想15年の新作「私たちの土地」を発表したのを機に、監督にとって初のドキュメンタリーである同作と代表作2本を特集上映する。植民地主義がもたらす差別、断絶、腐敗という年来のテーマが相互に響き合うプログラムだ。また、審査員として来日するラモン・チュルヒャー監督の特集も実施。平穏そうな家族の日常に広がる亀裂をスリリングに描き国際的に注目されるスイスの異才。タイトルに「猫」「蜘蛛」「雀」が入っていることから「動物」三部作とも呼ばれる長編3作品を一挙上映する。
第26回東京フィルメックスは、11月21日~30日(全10日間)有楽町朝日ホール、ヒューマントラストシネマ有楽町で開催。チケットは、前売り券、会期中券の2種で、従来のU-25割をさらに拡充した「U-30割」を開始し、29歳以下なら誰でもお得なプライスで鑑賞できる。有楽町朝日ホール会場での販売はなく、11月6日正午からLivePocket Ticket(https://t.livepocket.jp/)で販売。ヒューマントラストシネマ有楽町会場のチケットは、劇場HPもしくは窓口で販売。
ラモン・チュルヒャー( Ramon ZURCHER / スイス / 映画監督 )
マティアス・ピニェイロ( Matias PINEIRO / アルゼンチン / 映画監督 )
東京学生映画祭主催の「学生審査員賞」は3人の学生審査員がコンペティション部門の作品を対象に審査し、11月29日(土)の授賞式で最優秀作品を発表。学生審査員の選任から、賞の運営までを東京学生映画祭の手で行う。東京学生映画祭<http//:tougakusai.jp>
熊谷萌花(KUMAGAI Moka)
永山凜太郎(NAGAYAMA Rintaro)
Paula GEORGIEVNA
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