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綾野剛と大胆ラブシーン「星と月は天の穴」の新星・咲耶、「卍」若尾文子を参考に文芸官能作で輝く 両親は個性派俳優

2025年10月15日 18:00

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綾野剛が演じる小説家の矢添と出会う、紀子を演じる咲耶
綾野剛が演じる小説家の矢添と出会う、紀子を演じる咲耶
©2025「星と月は天の穴」

火口のふたり」の荒井晴彦監督最新作で、吉行淳之介の同名小説を綾野剛主演で映画化した「星と月は天の穴」。綾野が演じる主人公の矢添と出会う大学生・紀子を演じる咲耶の場面写真が公開された。

矢添との運命的な出会いから、女性としての欲望に目覚め、開花していくヒロイン・紀子。次第に矢添を凌駕していき、彼の日常を大きく変えていくこの役は選考が難航した。本作で描かれる1969年という時代設定に説得力を持たせられる昭和の雰囲気、そして大胆なラブシーンに対する覚悟、存在感がなくては成立しない役柄だったからだ。

画像2©2025「星と月は天の穴」

オーディションを重ね、人選にこだわり、クランクインが差し迫る中でオーディションにやってきたのが咲耶だった。咲耶吹越満広田レオナの一人娘。「荒井さんは適役の人が現れた瞬間に直感的に決めている」と竹田正明助監督が語るように、この時も、荒井、そして制作陣が待ちわびていた“紀子”が現れた瞬間だった。オーディションでは、咲耶は全てのセリフを憶えてきていたため、台本をただ読んで欲しいというオーディションに戸惑っている様子だったという。咲耶がどれほどこのオーディションの為に準備してきたかを感じることができたと制作陣は語る。

一方、咲耶はもともと「純文学の登場人物になってみたい」「オールヌードありの作品に出てみたい」という強い願望があったという。今の時代、そういった作品を制作されること自体が稀なため、「こんな理想的な形で実現するなんて」と彼女自身並々ならぬ思いでオーディションに挑み、見事に役を掴み取ったのだ。60年代の映画や映像を観て、女性たちの言葉遣い、喋り方を研究し、一番参考にしたのは「」(64年/増村保造監督)の若尾文子だと明かす。

画像3©2025「星と月は天の穴」

咲耶は2000年生まれ。17歳の時、母の広田が監督した「お江戸のキャンディー2 ロワゾー・ドゥ・パラディ(天国の鳥)篇」でスクリーンデビューを果たしているが、本格的に俳優を志したのは「ここ3年くらいのこと」なのだそう。高校卒業後、「無職・フリーター」(本人談)の時期を経て、ディープテクノのDJをしていたこともある。二人ともに個性豊かで日本映画界にも大きな足跡を残してきた父と母からは役者になることを反対され「あなたは役者ではなく作家になりなさい」と言われて育った彼女。中高生の時には個性的な作文が教師の間で注目を浴び<文豪>というあだ名をつけられていたことも。さらには母の広田にも面白がられ、プロフィールを作るときに「特技:文豪」と書かれたと笑う。

耽美を好み、純文学を愛し、揺るぎない自分の価値観を持つ唯一無二の新星が、1969年をモノクロで映し出すスクリーンで、美しくも妖しい輝きを放つ。本作の撮影が終わった後、監督の荒井に「あなたは今までどこにいたの? どうして今まで現れなかったの?」と言わしめた咲耶。完成した作品を見て、「初号試写で初めて大きなスクリーンで見た時、自分のフルヌードがスクリーンに映っているのに恥ずかしくなかった。そもそもカメラの前で脱ぐこと自体を恥ずかしいと思ってはいませんが、それを自分が客観的に見るとなれば、やっぱりちょっと恥ずかしさがあるのかなと思ったけど、全然そうじゃなかった。モノクロの画面で、現在とかけ離れた時代の世界を描いていて、しかも川上(皓市/撮影監督)さんが撮る画がものすごく綺麗で、荒井さんの書く脚本はとても文学的で。そういう全ての要素が合わさって、美しく撮っていただけたことが、すごく嬉しかったです」と語った。

画像4©2025「星と月は天の穴」

星と月は天の穴」は、12月19日からテアトル新宿ほか全国公開。10月17日からは、綾野剛演じる“愛をこじらせた小説家・矢添”のキャラクター写真のムビチケカードが発売される。

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