北村匠海&林裕太が女性を装い、男たちを誘い出す… スマホの向こうに潜む闇をとらえた「愚か者の身分」本編映像
2025年10月2日 12:00

北村匠海、林裕太、綾野剛が、第30回釜山国際映画祭のメインコンペティション部門で最優秀俳優賞を受賞した逃亡サスペンス「愚か者の身分」から、本編映像(https://youtu.be/LoQkr9zeP5A)がお披露目。闇ビジネスに手を染めるタクヤ(北村)とマモル(林)が、SNSで女性を装い、男たちを誘い出すさまが切り取られている。
本作は、永田琴監督と、Netflixドラマ「今際の国のアリス」シリーズや「幽☆遊☆白書」などを手がけたプロデューサー集団「THE SEVEN」が、「マルチの子」の西尾潤氏のデビュー作で、第2回大藪春彦新人賞を受賞した同名小説(徳間文庫刊)を映画化するもの。貧しさから闇ビジネスの世界に足を踏み入れ、抜け出せなくなった3人の若者たちの運命と、友との絆を描く。
本編映像では、クルミ、リリカ、アカネ、エレナ――マモルの前に、女性の名前が貼られたスマホがずらりと並ぶ。彼は次々に届く男性からのメッセージに、女性を装って返信。相手をおびき寄せ、個人情報を巧みに引き出しながら、最終的には戸籍売買へと誘い込むのだ。
ところがそこへ帰宅したタクヤが現れ、マモルの稚拙な返信に速攻でツッコミ。「アハって……お前、何時代の人?」と呆れ顔を見せると、スマホを奪い取り、女性になりきった仕草で余裕たっぷりに返信を繰り出す。「お腹減った……何食べよ」「お肉!! でも私、ひとりでお店入ったことない」と打ち込むと、男性から「マジで? 俺でよかったら付き合うけど」という返信があり、わずか数秒で男性を“釣り上げた”タクヤ。「うそ!? やたー!」と再び返信を打ち込みつつ、「はい、釣れた! 口に出すんだよ、コツは。なりきれ」とドヤ顔を見せる。
闇バイトの一端をとらえた危険なシーンでありながらも、タクヤとマモルが心を寄せ合う兄弟のような姿が見られ、闇と日常の風景のコントラストが鮮烈に刻まれている。
「愚か者の身分」は、10月24日に全国公開。