シアーシャ・ローナン主演&初プロデュース「おくびょう鳥が歌うほうへ」26年1月公開 銀熊賞受賞のノラ・フィングシャイト監督とタッグ
2025年10月1日 12:00

シアーシャ・ローナンが主演し、初のプロデュース業を兼任した「THE OUTRUN(原題)」が、「おくびょう鳥が歌うほうへ」の邦題で2026年1月9日より新宿ピカデリーほかで全国順次公開されることが決定した。日本版ポスタービジュアルと場面写真が披露された。
メガホンをとったのは、「システム・クラッシャー」で第69回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したノラ・フィングシャイト監督。ローナンとは今作が初タッグとなる。
原作は、イギリスでベストセラーとなったエイミー・リプトロット氏によるノンフィクション回想録「THE OUTRUN」。スコットランド・オークニー諸島の厳しくも美しい自然を舞台に、著者自身の「再生の旅」を描いた本作は、PEN/アッカリー賞やウェインライト賞など複数の文学賞を受賞し、各紙誌の年間ベストブックにも選出されるなど高い評価を得た。

主人公は、ロンドンの大学院で生物学を学んでいた29歳のロナ(ローナン)。大都会の喧騒の中で自分を見失い、お酒に逃げる日々を送っていた彼女は、人間関係を壊し、心身をも蝕む日々を過ごすように。恋人との別離、暴力的な体験、入院など、人生が限界を迎えた末に、彼女は依存症の治療施設に入所し、90日間のリハビリプログラムを経て断酒生活を開始する。


彼女が向かったのは、かつて自身が育ったスコットランド北部のオークニー諸島。野鳥保護団体に勤務し、朝晩の決まった時間にフィールドワークへ出て、稀少種であるウズラクイナの鳴き声を聴き取るという地道な作業に従事することに。誰とも会話を交わさない孤独な時間の中で、彼女は少しずつ自らの内面と対話を重ね、自然と向き合いながら静かな再出発を図る。


「ブルックリン」「レディ・バード」「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」などで知られるローナンは、主演でありながら、自身初のプロデュース業も兼任。キャリア最高峰とも言える成熟した深みと、圧倒的な内面性をたたえた演技を披露し、本作でアイルランド映画テレビアカデミー賞(IFTA)で主演女優賞、ロンドン映画批評家協会賞でブリティッシュ/アイリッシュ演技賞ほか数々の主演女優賞を受賞した。
事実に基づいた圧倒的な取材力をベースにした作品群に定評のあるフィングシャイト監督は、主人公の断片的で混濁した内面世界を繊細な演出で丹念に描き出し、本作は英国インディペンデント映画賞(BIFA)で9部門(作品賞、脚本賞、監督賞、主演俳優賞、撮影賞、編集賞、ヘアメイク賞、音楽賞、音響賞)、英国アカデミー賞(BAFTA)で2部門(英国作品賞、主演女優賞)にノミネート。本作には、「システム・クラッシャー」でも撮影を担当したユヌス・ロイ・イメール、編集のシュテファン・ベヒンガーも参加しているほか、ローナン演じるロナの恋人役でパーパ・エッシードゥ、父親役でスティーブン・ディレイン、母親役でサスキア・リーブスが出演している。
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