ワーナー・ブラザース、6年ぶりに世界興行収入40億ドル突破
2025年9月30日 11:00

ワーナー・ブラザースが2025年、世界興行収入40億ドルを突破し、2019年以来6年ぶりの快挙を達成した。同スタジオは今年最初に40億ドルの大台を達成したスタジオとなり、映画業界における復活を改めて示した。
この記録的な数字は、全米興収17.95億ドルと海外興収22億ドルで構成されている。注目すべきは作品展開の効率性だ。同スタジオは今年11作品をリリースし、そのうち7作品がオリジナル作品だった。前回40億ドルを突破した2019年には20作品をリリースしていたことを考えると、今年の成果はより戦略的な作品選択による成功と言える。
特筆すべきは、7作品連続でオープニング興収4000万ドル超えを達成したことだ。これは映画業界史上初の記録で、ワーナー・ブラザースが安定して商業的成功作を送り出していることを物語っている。同スタジオの作品は週末興行収入で15週間にわたって国内外で首位を維持し続けた。
主要なヒット作品として、ジェームズ・ガン監督による新たなDCユニバースの出発点となった「スーパーマン」が世界で6億ドル超の興収を記録。「ブラックパンサー」のライアン・クーグラー監督による「罪人たち」、ブラッド・ピット主演でジョセフ・コシンスキー監督が手がけた「映画『F1(R) エフワン』」、人気ゲームを実写化した「マインクラフト ザ・ムービー」なども大きな収益を上げた。
製作費対比で特に成功したのは、ザック・クレッガー監督のホラー作品「Weapons(原題)」だ。製作費3800万ドルに対し世界興行収入2億6400万ドルを記録し、今年最高のホラー映画の一つとされている。また、「死霊館 最後の儀式」は批評面では賛否が分かれたものの、シリーズ最高興収を達成した。
最新作として9月26日に全米公開されたポール・トーマス・アンダーソン監督、レオナルド・ディカプリオ主演の「ワン・バトル・アフター・アナザー」はオープニング週末で約4500万ドルの興行収入が予想されており、ワーナー・ブラザースの年間収益にさらなる上乗せが期待されている。
成功の背景には、ワーナー・ディスカバリー体制下での経営改革がある。2022年にワーナー・ブラザース・ピクチャーズ・グループの共同代表に就任したマイケル・デ・ルカとパメラ・アブディのコンビが、確立されたIPと新たなオリジナル作品の両方で成果を上げている。
デ・ルカはニューライン・シネマやドリームワークスでの豊富なプロデュース経験を持ち、アブディは多様性のある作品ラインナップの実現に貢献している。両氏の戦略により、同スタジオは幅広い観客層にアピールする作品群を展開することに成功した。
ワーナー・ディスカバリー傘下で経営立て直しを進めてきたワーナー・ブラザースにとって、今回の40億ドル突破は新経営陣による戦略の成功を示す重要な指標となった。効率的な作品展開と質の高いコンテンツ制作により、同スタジオは競争激化する映画業界での存在感を強固なものにしている。
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