阿部寛主演「俺ではない炎上」SNSに怯え、身も心も限界の主人公の決死の逃亡劇を捉えた新場面写真
2025年9月19日 12:00

「六人の嘘つきな大学生」などで知られる作家・浅倉秋成氏による原作は、SNSで根拠の乏しい情報が“真実”となり、大きな事件へと発展する現代の冤罪の恐怖を描いた意欲作。「AWAKE」の山田篤宏監督がメガホンをとり、「ラーゲリより愛を込めて」「ディア・ファミリー」の林民夫が脚本を手掛けた。

大手ハウスメーカーに務める山縣泰介(阿部)は、ある日突然、彼のものと思われるSNSアカウントから女子大生の遺体画像が拡散され、殺人犯に仕立て上げられる。身に覚えのない事態に無実を訴えるも、瞬く間にネットは燃え上がり、“炎上”状態に。匿名の群衆がこぞって個人情報を特定し日本中から追いかけ回されることになる。
山縣を追う謎の大学生・サクラに芦田愛菜、大学生インフルエンサー・住吉初羽馬に藤原大祐、取引先企業の社員・青江に長尾謙杜、そして泰介の妻・芙由子に夏川結衣ら人気俳優陣が結集。さらに、三宅弘城、橋本淳、板倉俊之、浜野謙太、美保純、田島令子らが脇を固める。

新場面写真は、阿部がクールで頼りがいのある普段のイメージから一転、怯え、ボロボロになる様子を捉えた5枚のカット。身に覚えのないSNSの炎上で疑心暗鬼に陥り、決死の逃亡劇を繰り広げる山縣の姿や不安げな表情で自宅へと歩いて向かう場面、バス停で何かに怯えるかのように佇むシーン。そして心身ともに疲弊しきった山縣が、マチ子(美保純)が営む「スナックしずく」の駐車場で抜け殻状態になっている様子を捉えたカット、「スナックしずく」の扉からそっと顔を出すシーンで、緊張と不安と恐怖で今にも押しつぶされそうな表情を見せる場面、さらに道端に座り込み、一歩も動けなくなってしまった山縣の沈んだ表情を捉えている。

プロデューサーの筒井竜平は、本作について「サスペンスとしての逃亡劇はもちろん、主人公である山懸泰介が追い詰められてボロボロになっていく姿も見どころ。阿部演じる泰介が、身に覚えのない投稿によって、追いかけられ逃げ惑う姿は、深刻であればあるほど、観客にとって滑稽でもある。まさにチャールズ・チャップリンの名言『人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である』の通り、主人公にとっての悲劇が、観客にとって喜劇的にも見えてくる」とコメントを寄せた。
「俺ではない炎上」は9月26日から全国公開。

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