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未ソフト化・未配信のケン・ローチ幻の作品「石炭の値打ち」11月14日から劇場公開決定!

2025年9月5日 12:00

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初の劇場公開
初の劇場公開
(C)Journeyman Pictures

イギリスの巨匠ケン・ローチ監督の幻の作品「石炭の値打ち(原題「The Price of Coal)」が、11月14日からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次公開されることが決定した。

麦の穂をゆらす風」(2006)、「わたしは、ダニエル・ブレイク」(16)で、カンヌ国際映画祭の最高賞となるパルムドールを受賞するイギリスの名匠ローチが、1977年にBBCのドラマ枠「プレイ・フォー・トゥデイ」のために制作したテレビ映画「石炭の値打ち」は、2部構成の社会派ドラマ。

69年に公開され高い評価を受けた「ケス」に続く、脚本家バリー・ハインズとのタッグ作品で、英国社会の象徴でもあった炭鉱の労働現場を舞台に、皇太子の視察訪問に右往左往する人々をコメディ調で描く第一部「炭鉱の人々(原題「Meet the People」)」と、一転してハードでシリアスな第二部「現実との直面(原題「Back to Reality」)」の二部構成で、炭鉱の人々の暮らしと人生がじっくりと描き出される。

24年4月に渋谷のユーロライブで行われた“はみ出し者映画”の特集上映イベント「サム・フリークス Vol.27」で上映された際は、満席となり、上映終了後は拍手に包まれた。日本では未ソフト化・未配信のため見逃されていた巨匠の初期作品が、ついに劇場公開される。


【「石炭の値打ち」作品概要】
第1部「炭鉱の人々(Meet the People)」は、イギリス皇太子の炭鉱訪問を控えた炭鉱町が、急ごしらえの“演出”とも言えるような清掃や修繕をして、労働者たちが公式行事のためだけに動員される過程を、ユーモアとアイロニーを交えて描く。炭鉱の実態には見て見ぬふりをし、形ばかりの体裁を整える当局の姿勢と、それに翻弄される労働者たちの姿には、階級社会の構造的な滑稽さと暴力性が鋭く映し出されている。
第2部「現実との直面」では、一転して炭鉱労働における労働者への人権軽視と管理体制の杜撰さが引き起こす事故の悲劇を、淡々と、痛切に描写していく。死と隣り合わせで働く炭鉱夫たちと、その悲劇に直面した家族たちの現実に、観客は否応なく向き合うことになる。劇的な煽りが無い、そのリアリズムゆえに観る者の胸に深く突き刺さる。

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