ぺ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、ベボベ関根が20年ぶりの“リユニオン”!松山ケンイチもサプライズ登場【「リンダ リンダ リンダ 4K」公開前夜祭】
2025年8月21日 21:58

ゼロ年代を代表する青春映画「リンダ リンダ リンダ」(2005)の4Kデジタルリマスター版「リンダ リンダ リンダ 4K」の公開前夜祭が8月21日、東京・丸の内ピカデリーで行われた。
高校生活最後の文化祭で「ザ・ブルーハーツ」のコピーバンドをすることになった少女たちの奮闘を描く本作。公開前夜祭には、当時、奇跡のコンビネーションを見せたぺ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織(Base BallBear)、メガホンをとった山下敦弘監督が登壇し、約20年ぶりの“リユニオン”に歓声があがった。

本作で、たどたどしくも心に響くブルーハーツの名曲を熱唱したペ・ドゥナは、その後、国際的な俳優として飛躍を遂げた。久しぶりの来日で「今朝、東京に着きました」とファンに挨拶。4Kデジタルリマスター版での再上映については、「去年聞いたお知らせで、一番うれしいものでした」と大喜びし、「私にとっても大切な映画。いまも当時の感性で生きている部分があり、永遠の映画になっている。海外で仕事をしても、この映画のファンだという人にたくさん出会う」と深い思い入れを示していた。
“メンバー”との再会には、「正直に言うと、会う前から緊張していた」と明かし、「撮影中は皆さんに、家族のように受け入れてもらい、日本語の分からない私に、ボディランゲージを交えて接してくれました」と当時、群馬県で行われた約1カ月間のロケを振り返っていた。


もちろん、日本人キャストも、映画がつなぐ奇跡的な再会に「信じられないし、夢のよう。こうして再会すると、スッと当時に戻れる」(前田)、「会えたことが本当にうれしいし、今日は(チケットが)即完だと聞いて、作品を愛してくださる人がたくさんいることを知れるのもうれしい」(香椎)、「胸がいっぱい。20年ぶりだけど、和気あいあいしゃべれて、いま楽しい時間を過ごしている」(関根)と感激しきり。山下監督も「フワフワしています」と夢見心地だ。


また、本作の大ファンだという俳優の上白石萌歌の話題があがると、前田は「撮影当時、私と一緒に走りきってくれた方が、その後、萌歌さんの事務所に行って、自分がマネジメントする萌歌さんにこの映画を推してくれた」と告白。「その方とは、会えなくなってしまって……、亡くなってしまったので、この作品に対する思いがより深くなった。彼がいなかったら、この作品には出合えていない」と恩人に思いをはせていた。

公開前夜祭には、共演する松山ケンイチがサプライズ登場。ペ・ドゥナを相手に、劇中の告白シーンを再現し、花束をプレゼントした。松山が「20年ぶりの告白なんですけど、当時、答えを聞かせてもらっていない」とせがむと、ペ・ドゥナは日本語で「嫌いじゃないけど、好きじゃない」と返答。松山は「やっぱり!」と納得の表情だった。
そして「いま思い返しても、あの頃の青春が形を変えながら、ずっと続いていて、何も終わっていない。昔を懐かしむ感覚じゃないですね」と、いまも色あせぬ本作の魅力を熱弁した。
「リンダ リンダ リンダ 4K」は、8月22日から新宿ピカデリー、渋谷シネクイントほか全国公開。
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