順風満帆な営業部長がSNSで個人情報をさらされ殺人犯に仕立て上げられる…阿部寛「俺ではない炎上」場面写真
2025年8月20日 07:00

阿部寛主演作、「俺ではない炎上」の新場面写真が公開された。“大手企業のごく普通の営業部長”が突如SNSで個人情報をさらされ、殺人犯として追われることになる逃亡劇を描く本作、阿部が演じる主人公の人物像がうかがえる場面カットだ。
「六人の嘘つきな大学生」などで知られる作家・浅倉秋成氏による原作は、SNSで根拠の乏しい情報が“真実”となり、大きな事件へと発展する現代の冤罪の恐怖を描いた意欲作。「AWAKE」の山田篤宏監督がメガホンをとり、「ラーゲリより愛を込めて」「ディア・ファミリー」の林民夫が脚本を手掛けた。

大手ハウスメーカーに務める山縣泰介(阿部)は、ある日突然、彼のものと思われるSNSアカウントから女子大生の遺体画像が拡散され、殺人犯に仕立て上げられる。身に覚えのない事態に無実を訴えるも、瞬く間にネットは燃え上がり、“炎上”状態に。匿名の群衆がこぞって個人情報を特定し日本中から追いかけ回されることになる。
山縣泰介を追う謎の大学生・サクラに芦田愛菜、大学生インフルエンサー・住吉初羽馬に藤原大祐、取引先企業の社員・青江に長尾謙杜、そして泰介の妻・芙由子に夏川結衣とら人気俳優陣が結集。さらに、三宅弘城、橋本淳、板倉俊之、浜野謙太、美保純、田島令子ら実力派が脇を固める。

この程公開されたのは、家族を大切にし、部下に深く信頼され順風満帆なはずの泰介がなぜ炎上してしまったのか? そんな疑問が生まれるカットだ。阿部は「山縣泰介という男はエリートで、自分の正しさが人を傷つけていることに気づかないから余計厄介な傲慢さを持った人間」と彼の性格を明かす。さらに、「演じるうえで細やかな感情の起伏が求められた。人間としての弱さ、強さ、そのどちらも丁寧に表現したい」と心情が変化していく際の丁寧なグラデーション、リアリティを追及し、細部に至るまで徹底してこだわった。

「大手ハウスメーカーの営業部長」と「逃亡犯」を見事に体現した阿部について山田監督は「今回の山縣泰介という役も阿部さんにしか出せないおかしみにあふれていて、最初から最後まで最高でした」と太鼓判を押すように、スクリーンで魅せる阿部のユーモラスで説得力抜群の演技に期待が高まる。「俺ではない炎上」は9月26日公開。
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