オダギリジョー「家で見ても面白くない」 映画版「オリバーな犬」の劇場鑑賞を推奨
2025年8月18日 20:35

オダギリジョーが脚本・演出・編集を務めたテレビドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」を映画化する「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」の完成記念上映会が8月18日、都内で行われた。
2021年にNHKで放送された「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」は、オダギリが温め続けたオリジナル企画。鑑識課警察犬係のハンドラー・青葉一平にだけは、なぜか相棒の警察犬・オリバーが、酒と煙草と女好きの欲望にまみれた犬の着ぐるみのおじさん(オダギリ)に見えてしまうという奇抜な設定で話題を呼んだ。

完成記念上映会には、映画版で脚本、監督、編集、出演の一人四役を務めたオダギリをはじめ、ドラマ版から続投する主演の池松壮亮、共演する麻生久美子、永瀬正敏、佐藤浩市が出席。オダギリは「(音響なども含め)全部を劇場のためにセッティングしているので、絶対に劇場で見てほしい」と推奨。「(配信などで)家で見ようとしている人がいれば、止めてあげてください。家で見ても面白くないので。僕からムビチケ送ります」と、ジョークも交えて呼びかけた。
また、「6万円しました」という特製の“旗”を身にまとったオダギリは、「皆さんに映画を見てもらえるのは感無量ですけど、ひとつ謝らないといけない。間に合わなかったんです」とし、この日上映するのが未完成バージョンであることを釈明。実際に今後変更されるのは、音のタイミング数カ所とエンドロールだけだといい、「印象はそんなに変わらないはず。十分面白い」(オダギリ)、「逆に今日は貴重だって言わないと!」(佐藤)と客席にアピールしていた。

青葉一平役の池松は「あまりに破天荒。ドラマを一度解体し、組み立て直したような、次元を飛び越えた型破りな作品になっている」と、映画化が成し遂げた“進化”に言及。「オダギリジョーという人が、期待通りのものを見せてくれるはずもなく、そんなオダギリさんが、とんでもない作品をつくったので、アートを見るような気持ちで、芸術性と美意識に深くどっぷり浸かってもらえれば。笑えて茶目っ気があって、カッコ良くて、ユニークで面白い映画」だと、最大限の賛辞を送った。

麻生は一平の上司で、隙あらばトイレで前髪を切っている課内のムードメーカー・漆原冴子を演じ「新たな挑戦をさせていただいた。映画の中でダンスとか……。すごく大変だったんです」と振り返った。


ある事件を解決できなかった後悔から警察犬係を辞めたフリーの記者・溝口健一役の永瀬は「スケールアップしまくりでしょ!」、リヤカーを引きながら失踪者を次々と発見しているスーパーボランティア・小西幸男を演じる佐藤も「初稿の次に来た台本を読んで、製作費のかかり具合がもう全然。枠をすごく広げたよね」と、映画化ならではのスケールアップを語っていた。
(C)2025「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」製作委員会
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