人間と人魚の恋を描く長編アニメ「ChaO」、世界16の国と地域で公開決定!
2025年8月15日 15:00

人間と人魚の種族を超えた恋を描く長編アニメーション映画「ChaO」の初日舞台挨拶が8月15日、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われた。アンデルセンの名作おとぎ話「人魚姫」をベースに、アニメーション制作会社STUDIO4℃(「鉄コン筋クリート」「海獣の子供」)が手がけたオリジナル作品。舞台挨拶では、本作が世界16の国と地域で公開されることが発表された。
人間と人魚が共存する未来社会を舞台に、船舶会社で働く平凡な青年ステファンが、ピュアでまっすぐな人魚王国の姫チャオから突然求婚され、戸惑いながらも惹かれていく。舞台挨拶にはステファン役の鈴鹿央士、チャオを演じる山田杏奈、共演するシシド・カフカ、梅原裕一郎、「OCTPATH」の太田駿静、青木康浩監督が登壇した。

鈴鹿は、劇中で歌唱シーンに挑んでおり「母親から『歌うな』って言われて育ってきて、歌うことを避けてきた人生だった」と告白。収録のために、ボイストレーニングに通ったといい、「当日は予定通り40秒(の歌唱を)撮って、終わったと思ったら『次にフルでお願いします』って。まったく練習していなかったので、これが芸能界かって思いました」と、無茶ぶりの洗礼に苦笑い。「映画では40秒ですけど、サントラだとフルで収録されているので、気が向いたら聞いてみてください」とアピールしていた。
また、本作の宣伝コピー「世界はラブとミラクルでできている」にちなみ、鈴鹿は自身について「運と縁でできている」と回答。「いろんな人に助けられながら、他力本願でここまで来ましたが、それもいいかなって。今日、映画館に見てくださった皆さんとの一期一会もそうですし」と、出会いが生む現在の立ち位置に感謝していた。

人魚姫を演じた山田は「チャオの声は、監督と相談しながら試行錯誤した」とシチュエーションで変わる芝居の難しさに言及。好きなシーンは「ラストシーン」だと明かし、「ステファンとチャオのその後の関係性が描かれていて、最後まで見てきたからこそ、良かったなと思える」と理由を話していた。
本作は制作期間7年、総作画枚数10万枚以上という緻密なアニメーションで描き、2025年アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門で、準グランプリに相当する審査員賞を受賞した。

青木監督は「すべてのキャラクターが、主役に負けないくらいの主役級で、ステファンとチャオを盛り上げる芝居を持たせたので、だから10万枚も必要だった」と、こだわり抜いた舞台裏を語り、「アヌシーでの受賞は驚きであり、光栄に思いました。きっと画面を見てもらうだけでも『ChaO』を分かっていただけると思う」と、言語の壁を超えて、本作が世界に飛躍することに期待を寄せた。
(C)2025「ChaO」製作委員会
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