アカデミー賞中継、配信時代へ転換点 ABC契約満了で歴史に変化か
2025年8月14日 21:00

映画界最高峰の祭典であるアカデミー賞授賞式が、歴史的な転換点を迎えている。2028年に米ABCとのテレビ放送契約が満了するのを前に、従来のテレビ中心から配信主体への移行が現実味を帯びてきた。ディズニー傘下のABCとの長年の関係に変化が生じる中、同社の2026年Huluとディズニープラスとの統合計画を背景に、ハリウッドの賞レース中継は根本的な変革期に突入したと、米バラエティが報じている。
数字が示すテレビ放送の苦境は深刻だ。かつて4000万人を超えた視聴者数は近年1900万人前後まで激減し、2021年にはコロナ禍の影響も重なり史上最低の1040万人を記録した。この減少は一時的現象ではなく、若年層を中心とした根本的な視聴習慣の変化を反映している。
現在の視聴者は、決まった時間に生放送を見るのではなく、好きな時間に好きなデバイスでコンテンツを楽しむことを当然と考えている。ソーシャルメディアでリアルタイムの結果を知ることができる環境では、数時間に及ぶ授賞式を最初から最後まで視聴する必然性は大幅に低下している。
打開策として注目されるのが、ディズニーの配信戦略だ。2025年3月にABC放送とHulu配信の同時実施を試験的に行った結果、視聴者数が前年比1%増となり、数年ぶりの上昇を記録した。2026年に予定されるHuluとディズニープラスの統合により、同社は世界規模の統一配信プラットフォームを構築予定だ。これにより、従来の一方向的な放送から、インタラクティブ体験やリアルタイム参加型コンテンツなど、次世代の視聴体験を提供する基盤が整う可能性がある。
賞レース中継の配信移行はすでに現実のものとなっている。最も象徴的なのがSAG賞(米俳優組合賞)で、25年間ケーブルテレビで放送されてきた同賞は2024年からNetflixのYouTubeチャンネルに移行し、来年からはNetflix本体での配信が決定している。また、23年間CBSで放送されたカントリーミュージック・アワードもAmazonに移った。
Netflix、Amazon Prime Video、Apple TV+といった配信大手は、アカデミー賞放映権への強い関心を示している。Netflixは映画製作に巨額投資を続け、2020年には24のノミネートを獲得するなど存在感を高めており、配信プラットフォームにとってアカデミー賞中継は自社製作品のプロモーション機会としても重要な意味を持つ。
ABCとアカデミーの関係は1976年から続く長いパートナーシップだ。2016年の契約更新時には「2028年のアカデミー賞100周年記念にふさわしいパートナー」として位置づけられていた。しかし、メディア環境の激変により、従来の枠組みの限界は明らかになっている。
業界関係者は今年末までには方向性が決まると予測している。ディズニーのロバート・アイガーCEOは後継者決定まで交渉を待ちたい意向とされるが、アカデミー側はそれほど長く待つつもりはないとされる。交渉は「順調に進んでいる」との情報もあるが、50年以上続いた伝統的な放送形態が根本的に見直される可能性は高い。
アカデミー賞中継の行方は、エンターテインメント業界全体のデジタル化を象徴する重要な節目となりそうだ。
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