「ジュラシック・ワールド 復活の大地」ギャレス・エドワーズ監督、スピルバーグにプレゼンした日のことを興奮気味に述懐
2025年7月23日 19:30

「ジュラシック」シリーズの新章となる「ジュラシック・ワールド 復活の大地」の日本最速ファンイベントが7月23日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、ギャレス・エドワーズ監督と脚本のデビッド・コープが来日、ファンからの質問に答えた。この日は日本語吹き替え版キャストの松本若菜、吉川愛、楠大典も登壇した。
前作から5年後の世界を舞台とした本作は、初代「ジュラシック・パーク」の極秘研究施設が存在した禁断の島が舞台。熟練の特殊工作員ゾーラ・ベネットたちは、心臓病に奇跡的な治療効果をもたらす新薬の開発に不可欠な、陸・海・空の3大恐竜のDNAを確保すべく、歩みを進めていくが……。全米では7月2日に公開され、初登場No.1を記録。全世界で大ヒットとなり、早くも世界興行収入は約3億ドルを突破している。

来日は8回目だというエドワーズ監督は「実は3年前にも東京で映画の撮影をしているんです。とにかく日本が大好きで『ゴジラ』も撮影することができました。そして今日、『ジュラシック・ワールド』をここで公開できるというのは、本当に自分の夢が叶ったような気持ち。やはり東京、日本といえば大きな怪獣発祥の地なので。こういうところで公開できるのはとても嬉しいです」とほほ笑んだ。

一方のコープは初来日。「僕が来日したのはギャレスより7回ほど少ない回数なんですが……。でも初めて日本に来て、本当に東京が大好きになりましたし、ここに来ることができてとても光栄です。先ほどギャレスと裏で話していたんですが“東宝”のロゴを見ると、僕たちが幼い頃に見ていた作品を思い出してとてもワクワク興奮した記憶があります。“東宝”のロゴを見ると、何か特別なものを見ることができる。そして大人になって、そのような作品をつくり、東京に来て皆さんにお見せできることができて。非常に嬉しく思います。夢のような思いです」と語った。
この日は「ジュラシック」ファンから寄せられた質問を、ふたりにぶつけることに。「新章の監督に抜てきされた気持ちは?」と聞かれたエドワーズ監督は、「ある週末に脚本が送られてきました。隣にいる彼(コープ)が書いたものなんですけど、もうとにかく仕事で疲れていて、休暇が欲しかったので、この脚本を嫌いになりたいなと思いながらずっと読んでいたんですが、読み終わったら本当に良すぎて……。絶対にこの映画をつくりたいと思った」と述懐。そこで、プロデューサーのフランク・マーシャルに「こういうシーンを入れたい」というビジュアルリストをもとにプレゼンを行うと、「それをスティーブン・スピルバーグにプレゼンしてくれ」と言われたという。

「とにかくドキドキした。というのも彼は僕のヒーローなんで。それで次の日にまたプレゼンをやりました。とにかく非現実的な体験で、どうなんだろう、彼は気に入ってくれてるのか、どうだろうと思いながら、最後まで行ったら褒め言葉をいただいた。もうそこで死んでもいいと思うぐらい嬉しくて。これまでの映画人生でもっとも絶頂の瞬間でした」と振り返ったエドワーズ監督。
一方、28年ぶりに「ジュラシック」シリーズへのカムバックとなったコープは「僕の場合も彼と一緒で、32年前に同じような状況が起きました。『この本を読んでくれないか』と言われた後に、スピルバーグにどういう風に書けばいいのかと伝えてくれと言われたんです。それから僕は眠れない夜を経験した、ということがあったんですけど、今回はスピルバーグから連絡をもらって、『また恐竜映画をやらないか』と声をかけてもらって。それで『何かいいアイデアがあるかな』ということで、彼と僕とで数カ月かけてやり取りをして。そこから『これでやろう』ということになった」とその経緯を明かした。

そんなスピルバーグに対し、コープは「彼は多くのインスピレーションを与えてくれる人。朝起きるとものすごい数のメッセージが送られてくる。それくらい多くのアイデアを生み出す人なんです。そうした彼のフレッシュさというのが20代の頃から50年以上たっても変わらないところがすごいところ」と最敬礼。エドワーズ監督も「スピルバーグというのは唯一無二の存在。監督として魔法のような瞬間を生み出すわけで。彼はマジシャンなんです。そんな彼がオリジナル版を撮ったわけですが、僕に同じ事ができるのかとプレッシャーがあった。でもこの仕事を受けなくて、ポスターに違う監督の名前があったのを見たらきっと死にたくなると思って、最初の電話を受けた時からこれはやるしかないと感じていました」と語った。
そんなふたりに、「ハリウッドで活躍するためには?」という質問も。コープが「とにかく自分の大好きな作品をつくるんだという思いを持つこと。その動機が、お金が欲しいから、有名になりたいからというようなことならうまくいかないと思うんです。とにかく自分が愛してやまないもの、大好きなもの、自分が見たいものをつくりたいと思いがあって、自分が観客としてこういうものが見たいというものを追求すること。自分自身を信頼するということが大事」とアドバイス。
続くエドワーズ監督も「僕は16歳の時に『ジュラシック・パーク』を観て、それで映画に携わりたいと思った。それからフィルムスクールに通ってショートフィルムをつくったけど、失敗だった。その後もMVを撮っても、テレビの仕事をやっても、本当に失敗続きの人生で。だけど自分は50歳になったが、『ジュラシック・ワールド』を撮ることができた。だからアドバイスをするなら、絶対にギブアップをしないこと。そうすれば夢は叶うから」と熱いメッセージを送っていた。
「ジュラシック・ワールド 復活の大地」は、8月8日から全国で公開。
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