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ジェームズ・ガン版「スーパーマン」は字幕と吹替のどちらが合っているのか?【コラム/細野真宏の試写室日記】

2025年7月12日 09:00

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画像1(C) & TM DC (C) 2025 WBEI

映画はコケた、大ヒット、など、経済的な視点からも面白いコンテンツが少なくない。そこで「映画の経済的な意味を考えるコラム」を書く。それがこの日記の核です。

また、クリエイター目線で「さすがだな~」と感心する映画も、毎日見ていれば1~2週間に1本くらいは見つかる。本音で薦めたい作品があれば随時紹介します。

更新がないときは、別分野の仕事で忙しいときなのか、あるいは……?(笑)


今週末7月11日(金)から「スーパーマン」が公開されました。

とは言え、「スーパーマン」の映画は、もう何度も公開されているのでは、と思う人もいるでしょう。

スーパーマンといえば世界的に最も知名度のあるアメコミのスーパーヒーローと言えるような存在なので、ポテンシャルが高く、映画会社のワーナー・ブラザースとしても期待がかかるのです。

画像2(C) & TM DC (C) 2025 WBEI

ただ、そのスーパーマンの映画化は、必ずしも平坦な道ではありませんでした。

2006年の「スーパーマン リターンズ」は高額な製作費に対して期待したほどの結果を残せずに、2013年に全く新たな形で仕切り直しがなされました。

つまり「マン・オブ・スティール」という題名で、「スーパーマン」をリブートしたのです。

そして、実社会でライバルとなる「マーベルコミック」が「アベンジャーズ」として多くのスーパーヒーローたちを集結させたように、「DCコミックス」も「マン・オブ・スティール」からスタートする「ジャスティスリーグ」という多くのスーパーヒーローたちが集結する仕組みを作りました。

ところが、上手くいった作品もあればそうでない作品も……そこで、本格的なテコ入れとしてワーナー・ブラザースが大きく動いたのです。

2022年に新設される「DCスタジオ」において、ライバル作品であるマーベル作品の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督に対して非常に魅力的な提案をしたのです。

それは「DCスタジオ」のトップであるCEO(&共同会長)として作品を作らないかと。

その結果、ジェームズ・ガン監督が中心となって新たな「DCユニバース」がスタートし、本作「スーパーマン」が記念すべき1作目となるのです!

画像3(C) & TM DC (C) 2025 WBEI

さて、今回の「スーパーマン」は、始まり方に大きな特徴があります。このあたりのセンスが、ジェームズ・ガン監督ならではと言えるでしょう。

これまでの作品では、「スーパーマンの始まり」について時間を割いて描いてきましたが、本作では非常に的確に省略しています。

これは、既に多くのスーパーマン映画を見てきた人は自身で補完できますし、初めてでも何の問題もなく理解できるので、テンポ良く進んでいく点も良いでしょう。

また、「スーパーマン」を新たに始動させる映画にもかかわらず、ミスター・テリフィック、ホークガール、グリーン・ランタンといった“他のDC作品のスーパーヒーロー”も登場させ、チームワークを駆使して大きな世界観を描くことに成功しています。

その結果、大規模な戦闘の中でも「誰一人として民間人を殺させない」といった、絶対に不可能なように思えるミッションに挑んでいたりと、これまで見たことのない「スーパーマン」を描き出しているのです。

画像4(C) & TM DC (C) 2025 WBEI

大規模な戦闘シーンの中、とあるビルのフロアーでは自撮りに夢中な女性を描いていたりと、相変わらずクセが強い監督だなぁと思っていたら、その自撮り女性はモブではなくて、ちゃんとした登場人物だったりと、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのようなユーモアも健在です。

本作の最大の特徴は、ハイスピードな躍動感溢れる映像の数々だと思うので、字幕を見ながら映像を見るのでは少し勿体ない気もしました。

吹替版も非常に良くできているので、本作の場合は映像を最大限に楽しむために割り切って吹替版にするのが正解なのかもしれません。

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これまでの「スーパーマン」映画は興行収入15億円が1つのラインになっているようなので、まずは興行収入15億円を突破できるかに注目したいと思います。

この作品の成否で今後の「DCユニバース」のポテンシャルも左右されるので期待したいところです。

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