「ジュラシック・ワールド 復活の大地」予告に登場した“恐竜たち”を製作陣のコメントから深堀り!
2025年7月11日 12:00

「ジュラシック」シリーズの新章となる「ジュラシック・ワールド 復活の大地」が、8月8日に公開される。
予告をチェックしたファンからは「恐竜楽しみすぎるー」「1作目からのファンなのでまた恐竜たちに会えるの嬉しい~」「ジュラシック・ワールドの新しい映画予告見たけど面白そう過ぎる。Tレックスが川泳ぐし、スピノサウルスとモササウルス共闘するし、新しいハイブリッド恐竜的なやべぇやつ出てくるし、完全新規のキャラとか知らない恐竜出てくるみたいだし早く見たい」と過去シリーズで登場した恐竜のほか、新たな恐竜の登場に期待するコメントが多く寄せられている。
本記事では、熱視線が注がれる本作の恐竜たちにフォーカス。予告編と製作陣のコメントから、その“秘密”を紐解いていく。

Tレックスなくしてシリーズは語れない――それほどに、その存在は作品にとって重要なものとなっている。1993年に公開された「ジュラシック・パーク」の精神をさまざまな形で“再燃”させる本作に相応しく、今回のTレックスには目玉となるアクションがある。それが、マイケル・クライトンの原作小説「ジュラシック・パーク」に描かれながらも、映画1作目でスティーブン・スピルバーグ監督と脚本のデビッド・コープが断念したシーンだ。
予告映像では、黄色い救命ボートで川を下るデルガド一家を、獰猛なTレックスが追い詰めるシーンが確認できる。コープは「スクリーンから得られる魅力の本質は、クライトン先生が30年以上も前に書いた紙面から伝わってくるものと大差ないはずです」と満足げに語り、視覚効果プロデューサーのカルロス・シウダードは「ファンが何十年もの間、頭の中で想像するしかなかった原作小説の一節に、ついに命を吹き込めて物凄く充足感があります。待った甲斐がありました」と明かしている。

白亜紀後期に生息した巨大な翼竜で史上最大級の空飛ぶ生物。地上で立った場合の体高は約5メートルもあり、翼を開いた時の幅は約9メートル。さらには、ピンと尖ったくちばしは約1.8メートルもあり、体重は約250キロ。しかし、化石の発見例が少ないことから、多くが謎に包まれていた。史実が曖昧であることを逆手に取り、ギャレス・エドワーズ監督は真実味と恐ろしさを重視したデザインをチームに指示。結果として、圧倒的な凶暴さをまとった肉食の翼竜としてスクリーンに登場することになった。
視覚スーパーバイザーのデビッド・ビッカリーも「羽で覆われた恐竜はデカいニワトリみたいに見えて全然怖くないとギャレスが考えたからというのもあります。自分も概ね賛成ですね」と説明。現実と空想のはざまから生まれた、エドワーズ監督が“本気で恐れる”姿を具現化したケツァルコアトルス。予告編でも、その恐ろしさが十二分に体感できるだろう。
秘密工作の専門家ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)は、心臓病に奇跡的な治療効果をもたらす新薬の開発に必要な“陸・海・空の3大恐竜のDNAを確保する”というミッションに挑むことに。彼女が最も信頼する傭兵のダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)、古生物学者のヘンリー・ルーミス博士(ジョナサン・ベイリー)らとともに初代「ジュラシック・パーク」の極秘研究施設が存在した禁断の島へと向かう。予告映像では“空”の恐竜である巨大翼竜・ケツァルコアトルスの巣でゾーラとルーミス博士が卵のDNAを採取している最中に、ケツァルコアトルスが巣に帰還して卵を守ろうと襲いかかる光景が確認できる。

史上最大級の竜脚類。白亜紀後期に生息した巨大な草食恐竜で、名前の意味は文字通り“タイタニック・リザード(ギリシャ神話の巨人一族のようなトカゲ)”。およそ体高15メートル余り、体長約22メートル、体重は約27トンを超え、その片脚は外周約20メートルと途方もない大きさだ。予告映像内で、数十頭ものティタノサウルスが優雅に島を闊歩するシーンが収められており、「奇跡だ」とダンカンが目を細める。
長い首、そして鞭のようなしなやかな尾を持つティタノサウルスは、白亜紀後期におけるゾウに似た存在とも言える。ただしそのスケールは桁違い。実際には現代のゾウと比較しても、少なくとも5倍の大きさ、そしてキリンのような高さを備えていた。地球を闊歩していた当時のティタノサウルスの中には、体重約63.5トン、全長およそ30メートルの個体もいたとされる。
ビッカリーによればと、チームのアニメーターたちは、キリンや白鳥の動きを捉えた自然界のとあるビデオを参考に、ティタノサウルスの行動を再現したという。

「ジュラシック・パーク III」で初登場して以来、圧倒的な人気を誇る水陸両棲の巨大な肉食恐竜。その名前は“ツノトカゲ”を意味し、白亜紀後期に生息していた。全長約12メートル、体高約4メートルというどっしりとした体に、巨大な爪、鋭い牙、そして高さ約1.8メートルにもなる背びれが特徴だ。
背にそびえ立つ椎骨の“帆”は、予告映像でも確認できるが、本作のスピノサウルスはさらに進化を遂げている。背景にあるのは、近年の古生物学的な新発見だ。現在では、スピノサウルスは陸上だけでなく水中でも獲物を狩っていたと、多くの専門家が考えている。「水中に潜っては浮上する戦車のようなイメージを監督は狙っていました」と明かすビッカリーは、チームがクロコダイルやグリズリーをヒントに外見や行動をデザインした様子についても語っており、「後ろ脚をパワーアップさせて、尻尾をもっと大きく広げて、足には水かきを付けて、首は短く力強く見せるために、脂肪の沈着や皮膚のひだを加えています」と解説。
既に過去シリーズで登場しているスピノサウルスだが、製作の過程で加わった最新の学術的知見により、その行動や外見は大きくアップデートされているのだ。

「ジュラシック・ワールド」で水しぶきを上げながら衝撃的な初登場を果たしたモササウルスは、いわば白亜紀後期のジョーズ。ただし、大きさが格段に違う超重量級の筋肉質な大食いマシンで、厳密には恐竜ではなく爬虫類の一種だ。
「モササウルスは不思議な生物です。クジラのようであり、ワニのようでいて、実はまったく独自の存在」と語るのは、本作で恐竜考証を務める進化生物学者でエジンバラ大学教授のスティーブ・ブルサッテ。予告では、クジラさながらの豪快な大ジャンプに加え、ゾーラたちの乗る船を威嚇し、転覆させようと襲いかかる姿が映し出されている。
本作では、インダストリアル・ライト&マジック社(ILM)がモササウルスのデザインを刷新し、その驚異的なサイズやスピード、パワーを際立たせた。モササウルスの肌や筋肉、さらにはウォーター・シミュレーションに至るまで徹底的に改良が加えられ、独自開発の最新ツールを用いることで、海との関わりにもリアルな説得力を持たせている。スピノサウルス同様、過去シリーズで登場しているモササウルスだが、撮影技術もシリーズを重ねるごとに進化を遂げている。
本作では初登場の恐竜だけでなく、既にシリーズで登場したお馴染みの人気恐竜たちも、技術の発達により過去シリーズで描くことができなかったダイナミックな動きを体現。シリーズを重ねる間に人類の発見によって恐竜の生態に関する新発見があることで、描かれ方も進化を遂げているのだ。
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