イ・ビョンホン、フロントマンとして生きた日々&“人間性の不在”に言及【「イカゲーム」シーズン3/ネタバレインタビュー】
2025年6月29日 13:00

Netflixで世界独占配信されている人気シリーズ「イカゲーム」。6月27日から配信がスタートしたシーズン3では“イカれたゲームのイカれた結末”が描かれており、早速視聴したファンの間で大きな反響を呼んでいる。
映画.comは、「イカゲーム」シーズン3に参加した主要キャスト6人のオンラインインタビューを実施。第2弾は、フロントマンを演じたイ・ビョンホンのインタビューをお届けする。


シーズン1ではほとんどマスクをしているので、表情や目の表現や雰囲気で、感情を表現をすることができませんでした。シーズン2ではやっとマスクをつけずに演技ができて、多様なキャラクターを演じることができました。これらを演じることは難しくもありましたが、その中で面白さを感じることができて、良かったと思います。シーズン3は物語の絶頂と結末に向けて動きだすとてもドラマティックで強烈なストーリーなので、その部分を演じる時も私は面白く参加することができました。

卑劣というよりも、感情的に残忍だったと思うのは、シーズン3に登場する「かくれんぼ」です。迷路を歩き回りながら青と赤のゼッケンを着せて、誰かが誰かを追いながら、お互いを殺し合うゲームです。そのゲームが心情的な残忍さが最も大きいゲームだと思いました。
そのゲームの最中にジュニの子どもが生まれ、クムジャとヨンシクの親子は別々のチームになるドラマティカルな葛藤もあり、そしてこれまではピンクガードが殺していたプレーヤーを、誰かが実際に殺さなければならないという状況がありましたので、そのゲームが最も残忍だったと心情的に感じました。

このドラマが大きな現象を巻き起こし、皆さんに愛していただけたのは、極端でドラマティックな設定と状況が描かれたからだと思います。おっしゃったように全世界の人々が同じように感じることができる社会的な問題点や政治的出来事、その他様々な出来事を縮小して閉じ込めたような物語なので、話題になる事柄がとても多かったと思います。
しかし、これら全てを大きくみてみると、結局これは人間性の不在に対する物語ではないかと思います。我々が一度は考えて通る道である最も重要な主題“人間性”がまだ存在する世界なのか。そして“人間性”が存在したとしても、その“人間性”をもってより良い世界をつくることはできるのか――このような考えが強いドラマだと思います。
執筆者紹介

岡田寛司 (おかだ・ひろし)
映画.com編集部員。1987年生まれ、千葉県出身。舞台挨拶、現場取材、インタビューなどを担当。プライベートでは、脚本を書くこともあります
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