マハーシャラ・アリ、「ブレイド」製作停滞に困惑を表明「マーベルに準備できていると伝えて」
2025年6月25日 20:00

2019年のサンディエゴ・コミコンで華々しく発表されたマーベル映画「ブレイド」のリブート版が、6年経った現在でも製作の見通しが立たない状況に陥っている。主演のマハーシャラ・アリは6月23日(現地時間)、ニューヨークで開催された「ジュラシック・ワールド リバース」プレミアで記者団に対し、「マーベルが現在どのような状況にあるのか分からない」と率直な困惑を表明した、と米エンターテインメント・ウィークリーが報じている。
「ブレイド」は、19年のサンディエゴ・コミコンで、アリがウェズリー・スナイプスの後継として主演を務めることが発表された。当時のマーベル・スタジオは「フェーズ4」と呼ばれる拡大路線の真っ只中にあり、数多くの新作映画やドラマシリーズを矢継ぎ早に発表していた時期だった。
しかし製作は当初から難航した。「シュガーランドの亡霊たち」のバッサム・タリク監督が22年9月に「製作スケジュールの継続的な変更」を理由に降板。後任の「ホワイト・ボーイ・リック」「ラブクラフトカントリー 恐怖の旅路」のヤン・ドマンジュ監督も24年6月にプロジェクトを離れることとなった。
公開日も23年11月3日から24年9月6日、25年2月14日、25年11月7日と相次いで延期され、最終的にはマーベルの公開スケジュールから削除された。23年の脚本家・俳優組合ストライキの影響もあったが、それだけでは説明のつかない混乱ぶりとなっている。
この状況の背景には、マーベル・スタジオの方針転換がある。近年、「エターナルズ」「ソー ラブ&サンダー」などが批評的・興行的に期待を下回り、量産体制への批判が高まった。これを受けてマーベルは作品数を削減し、クオリティ重視の慎重なアプローチへと転換している。
マーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長は24年7月、「最も重要なことは急がないことであり、正しい『ブレイド』映画を確実に作ることだ」と慎重姿勢を示した。
一方、オリジナル「ブレイド」3部作(1998年~2004年)の脚本を手がけたデビッド・S・ゴイヤーは、今月のポッドキャストで「『ブレイド』は比較的シンプルなストーリーだ。なぜこれほど困難なのか理解できない」とコメントしている。
なお、アリ自身の意欲は衰えていない。取材では「マーベルに電話して、準備ができていると伝えてください」と語っており、プロジェクトの再始動を待ち続けている状況だ。

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