新星の鈴木唯、カンヌでジュリエット・ビノシュに直撃質問!名優から貴重な助言を得る【「ルノワール」ジャパンプレミア】
2025年6月3日 21:00

第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にノミネートされた「ルノワール」のジャパンプレミアが6月3日、都内で行われ、主演を務めた新星の鈴木唯、主人公の両親を演じた石田ひかりとリリー・フランキー、共演する中島歩、河合優実、坂東龍汰、早川千絵監督(「PLAN 75」)が出席した。
日本がバブル経済真っ只中だった80年代後半の夏、闘病中の父と、仕事に追われる母と暮らす11歳の少女・フキ(鈴木)の物語。マイペースで想像力豊かなフキは、空想にふけりながら、それぞれに事情を抱えた大人たちと触れ合う。
カンヌでは、最高賞のパルムドールに強く推す声もあがるなど、熱い視線が注がれた本作。オーディションで主演に大抜てきされた鈴木が見せる、真っ直ぐに大人を見つめる視線、この年齢ならではの自然な躍動感、時折見せる寂しげな表情など、瑞々しい演技に称賛が集まり、映画祭が選ぶ「注目すべき10人の才能」にも選出された。

舞台挨拶に立った鈴木は「なんか、よく分からないけど、すごいなと思います」と、自身への評価にもマイペース。それでも、人生初のレッドカーペットは「ひと言で言えば、感無量」だといい、「人生初めての経験で緊張もしましたけど、とても楽しくうれしかったです。ワクワクドキドキが止まらない、たぶん一生の思い出になると思います」と、溢れ出る喜びを、抑えられない様子だった。
カンヌでランチを楽しんだ際には、審査委員長を務めたフランスの名優、ジュリエット・ビノシュに遭遇したといい、鈴木は「そんなすごい女優さんだと知らなくて……。『演技ってどうやっているんですか?』って質問しました」と、強心臓ぶりを披露。ビノシュからは「演技はただ、そこにいることだけが大事」「(演じるための)第六感、第七感を作れるといいですね」「あまり練習し過ぎるのは、良くない」という貴重なアドバイスを得たと明かしていた。


鈴木と早川監督ともに現地入りした石田は、「この親子で、レッドカーペットを歩けたことが本当にうれしかった。いまも夢見心地で、余韻の中にいる」としみじみ。リリーは「注目されて然るべき」と、現地での鈴木への評価に納得の表情。同時に「老婆心ながら、注目されるといろいろ大変。ここから人気者になっても、グレたりしないでね」と“娘”の今後を心配する素振りも見せていた。
「PLAN 75」に続き、早川監督の作品に出演する河合は「ありのまま自由で、何にも縛られていない姿が印象的。本読みでも、思ったことを率直に言ってくれるので、普段から私もシンプルに過ごしていいんだなと勉強になった」と、共演した鈴木にすっかり魅了された様子。「河合さんの演技は、淡い水彩画のようで、すごく惹かれる」(鈴木)、「その気持ちをそのまま、育ててほしいです」(河合)と、言葉を交わしていた。
「ルノワール」は、6月20日から公開。
(C)2025「RENOIR」製作委員会+International Partners
フォトギャラリー
関連ニュース
ヒョンビン×チョン・ウソン、香港でそろい踏み! 早くもS2制作も決定した共演ドラマ「メイド・イン・コリア」の見どころ
2025年11月14日 14:00
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー