本物のスパイが「ミッション:インポッシブル」の真実度を判定!
2025年6月3日 11:00

5月23日に世界公開されたシリーズ第8作「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」で、トム・クルーズは再び超人的なスパイ、イーサン・ハントを演じている。実際のスパイから見て、この描写はどれほどリアルなのだろうか。
国際スパイ博物館館長で元スパイのクリストファー・コスタ氏が、米ニューヨーク・タイムズの記者とともに最新作を鑑賞し、映画の真実度を徹底検証した。コスタは米陸軍でスパイハンドラーとして数十年活動し、対諜報活動と特殊部隊に従事。パナマ、ボスニア、イラク、アフガニスタンで作戦を指揮し、アフガニスタンでの功績により青銅星章を2度受章した経歴を持つスパイ活動のエキスパートだ。
「スパイがみんなイーサン・ハントのようだというのが最大の誤解です」とコスタは明言する。「彼はあらゆるスキルを持った複合キャラクターです。私がキャリアで出会ったすべての人々の技能を合わせたような存在なのです」
実際のスパイ活動は映画とは対照的だ。「諜報活動は本質的に秘密であり、それは見えないということです。何が起こったかわからない」のが現実だという。そして意外にも、「大部分の時間は、ペンキが乾くのを見ているようなものです」と、その地味さを表現する。
さらに驚くべきは人物像だ。「CIAや国防総省で私が一緒に仕事をした最高の諜報員たちは、ジェイソン・ボーンやイーサン・ハントのようには見えません。実際、太っている場合もあります」と、映画のイメージとは正反対の現実を明かした。
一方で、コスタは映画が意外にも正確に描いている要素があることを認めた。
「歯に仕込まれた自殺カプセルは実在します。博物館にも隠蔽装置として展示されています」。実際、ビン・ラディンは側近の誰かが歯科治療を受け、何らかの追跡装置が埋め込まれているのではないかという考えに取り憑かれていたというエピソードもある。
また、諜報員の多くは拘束状況への対処法を習得しており、「すべてではありませんが、手錠から逃れるよう訓練を受けた人々がいます」とも語った。ハントがカフスボタンに脱出装置を仕込んでいた設定についても、「第二次世界大戦中にエージェントが使用した装置で博物館は満たされており、これは新しいことではありません」と説明する。
映画でお馴染みのタキシード姿での社交界潜入についても、実例があるという。コスタの前任者で伝説的なCIA職員だった故ピーター・アーネストは、「まさにジェームズ・ボンド映画のような」実体験を持っていた。
「彼はタキシードを着て、世界のどこかの名前を明かせない都市で海外のパーティーに参加しました。パーティーから抜け出し、邸宅内の部屋に入って盗聴器を設置したのです。誰かがドアを開けて入ってこようとしたため、部屋に隠れ、その後部屋を出てタキシードを直し、パーティーに戻ったのです」
一方、コスタ自身の経験はより素朴だった。「私は先住民とあぐらをかいて座り、アフガン人と数多くの食事をともにし、イラク人と会いました」と語る。「結局のところ、ピーターの任務も私の任務も同じでした。私は防弾ベストを着用し、彼はタキシードを着ていただけです」
第3作でハントの相棒ルーサー(ビング・レイムス)が語った「この生活は恋愛や友情とは両立しない」という言葉について、コスタは「友人はいますし、人生もありますが、それは閉鎖的です」と答えた。
「午前3時に起きてパラシュートで降下しなければならないこともありましたが、家に帰ればバージニア州郊外の住宅地の住人と同じでした。でも、他の人とは違いました。彼らとは何も共有できなかったので、時に孤独でした」
パートナーとも仕事について話すことはできない。「ほとんどの配偶者はそうしているのに」と、その困難さを語る。しかし、コスタは幸運だった。「妻が子どもたちと家族の世話をしてくれたおかげで、私は派遣先で同僚や仲間、任務に集中できました。誰もがこれをうまくやれるわけではありません。途中で困難な時期もありましたが、乗り越えました。今でも結婚しています。文字通り、この日曜日で40年になります」
映画は娯楽として楽しむものだが、現実のスパイ活動は華やかさとは無縁の地味な作業でありながら、世界の安全保障にとって極めて重要な任務である。本物のスパイによる「判定」では、トム・クルーズの超人的な活躍は確かに現実離れしているものの、細部には驚くほど正確な描写も含まれているということが明らかになった。
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