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綾野剛vs.柴咲コウ、緊迫の演技合戦! 「でっちあげ」世にも奇妙な家庭訪問を収めた比較映像 三池崇史監督「二人とも狂ってる(褒)」

2025年5月14日 12:00

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どちらの言い分を信じる?
どちらの言い分を信じる?
(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会

綾野剛が主演し、三池崇史監督とタッグを組んだ「でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男」の本編映像(https://youtu.be/XAAOCG5RuTA)が公開された。殺人教師の疑惑を向けられる薮下誠一役を演じた綾野と、そのいじめの対象とされる児童の母・氷室律子役の柴咲コウによる緊迫の演技合戦が収められている。同シーンの場面写真3枚もお披露目された。

原作は、第6回新潮ドキュメント賞を受賞した福田ますみ氏によるルポルタージュ「でっちあげ 福岡『殺人教師』事件の真相」(新潮文庫刊)。日本で初めて教師による児童への虐めが認定された体罰事件をもとに、人間の静かな恐ろしさを描く。主人公の教師を綾野が演じ、「クローズZEROⅡ」(09)以来16年ぶりに三池監督とタッグを組んだ。共演には、柴咲、亀梨和也三浦綺羅木村文乃光石研北村一輝小林薫らが勢揃いした。

2003年、小学校教諭・薮下誠一(綾野)は、保護者・氷室律子(柴咲)に児童・氷室拓翔(三浦綺羅)への体罰で告発される。体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。報道をきっかけに、担当教輸は「史上最悪の殺人教師」と呼ばれ、停職処分になる。児童側を擁護する550人の大弁護団が結成され、民事裁判へと発展。しかし、法廷は担当教諭の完全否認から幕を開けるのだった。

映像には、薮下が土砂降りのなか、傘も持たずに氷室家を家庭訪問する様子が収められ、薮下と律子のそれぞれの供述を基にした回想シーンを2パターン見比べることができる。

画像2(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会

【氷室律子の供述】では、律子の目に映る薮下の振る舞いは横柄で傲慢だ。薮下は扉が開くやいなや、「正直気分悪いです」と夜分の実施となった家庭訪問に不満を露わにする。靴下はびしょびしょに濡れているが、律子に勧められたスリッパを履くことなくそのまま部屋に上がり込む。穏やかな口調だが、児童である拓翔に対して憎悪すら感じさせる言動で、その様子はまさに危険人物そのものだ。

画像3(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会

続けて、同じシチュエーションを薮下目線で描いた【薮下誠一の供述】では、一転して雨に濡れた薮下を無表情で迎え入れる律子の姿が映し出される。薮下の目には律子の振る舞いは奇妙に映り、じっと薮下を見つめたり、冷蔵庫を激しく閉めたり、端々に圧の強さが垣間見える。アメリカの教育について延々と語り続ける律子は、能面のような表情で「アー、ブゥ、クゥッ、ドゥ」とABCDの発音を唱え、薮下も何かに支配されたように「アー、ブゥ、クゥッ、ドゥ」と復唱する様子が描かれる。

綾野は本シーンについて、「“アー、ブゥ、クゥッ、ドゥ(※ABCDの発音)”って言い始めた時、凍るんですよこのシーン。全体の空気が一瞬で凍るんです」と振り返る。「テストの時にとてつもない緊張と高揚が連鎖した。柴咲さんから出ている律子さんのムードを受け取れたので、あの薮下が生まれてきました」と語る一方で、「すごく自由にやらせてもらった」「二人の世界に入っている」とも話す。強烈でヒリヒリするような演技を見せた綾野と柴咲に対し、三池監督は撮影直後に「二人とも狂ってる」と最大級の賛辞を送ったという。告発するものとされるもの、それぞれの供述を基にした<奇妙>な家庭訪問。どちらの言い分が正しいのか、本編への期待が高まる。

映画「でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男」は6月27日全国公開。

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