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【来日インタビュー】ディエゴ・ルナが表現した、「ローグ・ワン」へと繋がるキャシアン・アンドーの変化 反乱同盟軍のリーダーとなるシーズン2を語る

2025年5月14日 14:00

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「スター・ウォーズ キャシアン・アンドー」ついに完結
「スター・ウォーズ キャシアン・アンドー」ついに完結
『スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー』シーズン2 ディズニープラスにて毎週水曜日に独占配信中 (C)2025 Lucasfilm Ltd.

ディエゴ・ルナが「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」(2016)に出演することが発表された時、多くのファンは驚きをもってその知らせを受け止めただろう。盟友ガエル・ガルシア・ベルナルとともに主演した「天国の口、終りの楽園。」に代表されるような決して大規模ではない、どちらかといえば通好みな作品に多く出演している印象が強く、彼が宇宙を舞台に光線銃やスペースシップの操縦桿を握る姿を想像できない人も多かったのではないだろうか。だが、ジェダイの登場しない、“持たざる者たち”の戦いと希望を描いた同作は、シリーズ屈指の傑作として世界中の「スター・ウォーズ」ファンに愛される作品となった。

さらに、2022年には「ローグ・ワン」で彼が演じた反乱同盟軍のキャシアン・アンドーの過去を描いたドラマシリーズ「スター・ウォーズ キャシアン・アンドー」がディズニープラスで配信され、こちらも高い評価を得る。そして5月14日、シリーズ完結編「キャシアン・アンドー」第2シーズンの最終話が配信された。「ローグ・ワン」へと繋がる最後の4年間を、全12話で紡ぎ出す本作にどのような思いで臨んだのか? 久々の来日を果たしたディエゴ・ルナが語ってくれた。(取材・文・写真/黒豆直樹)

※この記事には、「スター・ウォーズ キャシアン・アンドー」シーズン1のネタバレとなりうる箇所があります。未見の方は、十分にご注意ください。
画像2『スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー』シーズン2 ディズニープラスにて毎週水曜日に独占配信中 (C)2025 Lucasfilm Ltd.
――「ローグ・ワン」から制作期間も含めると約10年の歳月を一連のシリーズのために捧げ、「キャシアン・アンドー」では製作総指揮にも名を連ねています。これまでのキャリアとはややタイプの異なる「スター・ウォーズ」シリーズへの参加はどのような経験であり、キャシアンという役柄は、あなたにとってどのような存在となったのでしょうか?

キャシアン・アンドーは自分にとって非常に重要なキャラクターとなりましたし、僕の人生において非常に良いタイミングで出会えた役柄だった思います。だから「ローグ・ワン」にキャスティングされた時は本当に嬉しかったです。

ただ、あの映画だけでおしまいだと思っていて、まさかその先があるとは思っていませんでした。「キャシアン・アンドー」の制作が決まって、この作品はキャラクターが中心となって牽引していくようなストーリーであり、複雑性もあり、何よりも書き手がトニー・ギルロイで、何話もあるロングフォーマットということで、映画ではなかなかできないようなキャラクターの深掘りができると思いました。映画(「ローグ・ワン」)でキャシアンは大きな“犠牲”を払うわけだけど、そこに至るまでにどのようなモチベーションが彼を突き動かしているのか? (そこを)掘り下げていけると感じてすごく嬉しかったです。

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――シーズン1で、キャシアンを“凡人”として演じられたそうですが、シーズン2で彼は反乱同盟軍のリーダーのひとりとして成長を遂げていきます。演じる上でどのようなことを意識されたのでしょうか?

リーダーとして、彼が歩み始める最初のきっかけは、シーズン1でのルーセン(ステラン・スカルスガルド)だったと思います。ただ、その時は強い好奇心を持ってはいるけど、少し守りに入っているキャシアンがいました。今回のシーズン2の始まりの時点で、シーズン1の最後から1年が経っていますが、その間に明らかにルーセンや彼が率いるチームから様々なことを学び、“ファイター”となって現れます。ルーセンが成そうとしていることにコミットしようとしているんです。

ルーセンがやろうとしていることの中には、キャシアンが好むようなこともあれば、あまり好まないようなことにも直面します。そこからも学び、キャシアンは徐々に自分がなりたいと思うようなリーダーへと成長していくんです。

市民として、また社会の一員としての責任といったことに関して、キャシアンの指針となったのは、やはり育ての母であるマーヴァ(フィオナ・ショウ)の存在だったと思います。シーズン1で彼女が亡くなった際に、大事な言葉を遺しますが、それは彼の中に強く残り、シーズン2でも彼を突き動かしてくれたんだと思います。もちろん、シーズン2でもいろんな人に信頼やリスペクトを感じることになるけど、一番の核となっているのはやはりマーヴァの言葉だと思います。

画像4『スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー』シーズン2 ディズニープラスにて毎週水曜日に独占配信中 (C)2025 Lucasfilm Ltd.
――シーズン2に参加する中で、映画「ローグ・ワン」と「繋がった!」と感じるような瞬間はありましたか?

もちろんありました。「ローグ・ワン」に繋げるためには自分の中で「なぜ戦っているのか?」というのを100%理解していないといけないと思ったし、「なぜ彼が変化を求めているのか?」というのもはっきりと感じなければいけませんでした。今回のシーズン2では、ルーセン、クレヤ(エリザベス・デュラウ)、ヴェル(フェイ・マーセイ)ら、いろんなキャラクターたちとの関係性が深く描かれ、また大きな“喪失”も経験することになります。そのことによって彼は反乱同盟軍として戦うことにコミットするわけで、そのさらに“先(=「ローグ・ワン」”)へと繋がっていくポテンシャルも感じました。

脚本を読んだ段階で、そうしたラインは見えていたし、ここで描かれる人間関係から彼は強さを学んだからこそ「ローグ・ワン」であれだけ戦えるんだというのを感じました。シーズン1の時から、マーヴァを失い、故郷のフェリックスも(帝国の支配で)全てを奪われ、妹も見つけることができずにいたけど、それでもいろいろな関係性の中から、彼は強さを見出していったんです。

画像5『スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー』シーズン2 ディズニープラスにて毎週水曜日に独占配信中 (C)2025 Lucasfilm Ltd.
――まさにシーズン2でも友情や愛、別れや喪失など様々な出来事が描かれますが、演じる上で最も感情が揺さぶられたのはどのシーンでしたか?

(親友の)ブラッソ(ジョプリン・シブテン)との一連のシーンは、シーズン2の中でもわりと早い段階で描かれますが、キャシアンに非常に強い衝撃を与えたと思います。

もちろん、シーズンを通して、他にもいろんなことが起こりますし、彼は帝国の抑圧がどういうものなのかを肌で感じ、帝国が社会を破壊していくさまを目の当たりにし、夢や自由といったものが潰されていくのを見るわけで、そういう瞬間を目撃するところは演じがいのあるシーンでした。

画像6『スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー』シーズン2 ディズニープラスにて毎週水曜日に独占配信中 (C)2025 Lucasfilm Ltd.
――シーズンを通して、反乱同盟軍側、帝国側、様々な立場の登場人物たちの、セリフで表現されない細かい心情が伝わってきました。そういったディティールに関してのすり合わせやセッションはあったのでしょうか?

もちろん、非常に多くのことを話し合いました。今回、脚本が早い段階で送られてきたので、俳優としても万端の準備をした上で撮影に臨むことができました。1話ごとに監督が異なるというのもありますが、監督というのは事前のセッションの時間を大切にする人が多いんですね。1話ずつキャスト陣と事前に丁寧に話し合い、プランニングしていくという感じで進めていきました。

そのおかげで今回、アドリア(・アルホナ/ビックス役)やステランと密に仕事をすることができました。特に今回のストーリーは(1年を3話で描き、計12話で4年を描いており)1年ごとにジャンプするので、“行間”について話し合い、みんなが物語の流れ、どのような弧を描いていくのかを把握し、同じ方向を見るというのはすごく重要なことでした。

画像7『スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー』シーズン2 ディズニープラスにて毎週水曜日に独占配信中 (C)2025 Lucasfilm Ltd.
――「キャシアン・アンドー」に関しては制作総指揮にも名を連ねていますし、これまでも俳優だけでなく監督、プロデューサーとして多くの作品に関わってきました。これだけ大きなプロジェクトを終えていま「やってみたい」と考えていることはありますか?

いまちょうど、監督した作品で、メキシコの小説を原作にした「A Mouthful of Ash」(スペイン語で「Ceniza en la boca」/「灰で口の中がいっぱい」の意)が編集中なんです。

それが終わって、その後、どうするかは、少し時間をつくって考えていきたいと思っています。

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――監督、プロデューサーとして作品を生み出す上で、日本のカルチャーに興味はありますか?

日本の文化は大好きです。でもメキシコからは本当に遠くて……(苦笑)、前回来日したのは(「ローグ・ワン」公開時で)9年前だけど「また日本に来なくては……」「日本とまた繋がりたい」とずっと思っていました。繋がりを持つという意味で、やはり映画は非常に重要な存在ですよね。

最近、日本のものでハマっているのは、なんと言っても食事です。あとは「能」のような伝統的な舞台芸能に対して非常に感じるものがあって、メキシコの舞台と日本の伝統芸能に“パラレル”を見出しているところがあって、そこをもっと掘り下げていけたらと思っています。

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