何十万人もの観客が、ブラッド・ピットに気付かず!? 実際のサーキットでの撮影、与えられた時間は10分…「F1 エフワン」裏話
2025年4月27日 13:00

ブラッド・ピットが主演し、「トップガン マーヴェリック」の製作チームが再結集した映画「F1 エフワン」。「トップガン マーヴェリック」を超える技術を搭載したカメラを開発し、実際のサーキットと観客の前で10分だけ撮影されたという製作秘話を、ジョセフ・コシンスキー監督が明かした。
F1の全面バックアップを得て製作された本作は、世界各国の本物のサーキットコースを使い、映画史上類を見ない規模で撮影されており、時速300キロを超える“体感型のリアルアクション”を実現。キャスト陣は数カ月の厳しいトレーニングを積み、F1カーを実際に操縦するなど、限界までリアリティが追求された。さらにプロデューサーには、世界チャンピオンの称号を持つ現役スターF1レーサーのルイス・ハミルトンも名を連ねている。
伝説的な元カリスマF1ドライバーのソニー(ピット)は、最弱のF1チームを救うため、現役復帰を果たす。常識破りなソニーの振る舞いに、チームメイトである若きルーキーやチームメンバーは困惑し、たびたび衝突を繰り返すが、次第に圧倒的なソニーの才能と実力に導かれていく。

撮影を振り返り、コシンスキー監督は、「サーキットはレースがある週末になると、全く別の世界になるんです。まるで旅するサーカスのようです。だから、レースが行われていないサーキットで撮影することはできませんでした。そういうことをすれば、間違ったダイナミズムになってしまっていたでしょう。だからF1が快く許可してくれた練習と予選の合間の時間帯で、実際に何十万人もの観客が見ている週末のレースで撮影したんです」と、劇中に登場するサーキットや観客が“本物”であることをアピールする。

その撮影方法は独特で、コシンスキー監督は、「通常の映画のように丸1日かけてシーンを撮影するのではなく、僕たちは約10分の時間帯をもらって撮影しました。約30台のカメラを用意して、非常に短い時間内で撮影しなければならなかったんです。僕たちが撮影したものは、ごまかしのきかないものでした。だから、どのレースにも高揚感がありました。観客はブラッド・ピットが目の前の車に乗っていることに気付いていなかったと思います」と、本編だけではなく、撮影現場もスピード勝負で展開していたことを明かす。さらに、重力も置き去りにするほどのレーシングカーのスピードを撮影するために、本作ではカメラ自体にも挑戦的な工夫が施されているという。
「『トップガン マーヴェリック』で学んだことを全て取り入れて、さらに進化させた全く新しいカメラシステムを開発しなければなりませんでした。レーシングカーに約27キロの機材を載せて、同じパフォーマンスを期待することはできません。そこで、『マーヴェリック』のカメラを使って、サイズを約4分の1に縮小したんです。それに加えて、この映画でどうしてもやりたかったのは、撮影中にカメラを操作して動かせるようにすることでした。それは、『マーヴェリック』ではできなかったことなんです。だから、カメラの動きをコントロールする送信機を付けました」
「僕は撮影監督のクラウディオ・ミランダと一緒にベースステーションに座って、16のスクリーンを見ていました。そして、撮影中にテレビのライブ中継のようにカメラの動きを指示したんです。1フレームを撮るために多くの研究、技術、開発が行われました。俳優のトレーニングや実際のレースを撮影するためには、多くの準備が必要だったんです」
「F1 エフワン」の脚本は、「トップガン マーヴェリック」でアカデミー賞ノミネートを果たしたアーレン・クルーガーが担当。6月27日に全国で公開。
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