多毛症役への挑戦「ロザリー」主演インタビュー、毎朝4時間かけて一本ずつ毛を付けたメイキング写真公開
2025年4月21日 13:00

フランスに実在したヒゲを生やした女性から着想を得た、第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品作で、クィア・パルム賞にノミネートされた映画「ロザリー」。主演のナディア・テレスキウィッツのインタビュー映像、メイク中のメイキング画像を映画.comが入手した。
「魅力的なエンパワーメント物語」(The Guardian)として話題を呼んだ本作は、実在の女性、クレマンティーヌ・デレに着想を得て生まれた、ヒゲを隠すことをやめ、ありのままに生きた一人の勇気ある女性の物語。ステファニー・ディ・ジュースト監督のオリジナル脚本で、コンプレックスを抱えながらも愛を信じる女性を描く。ロザリー役には、フランソワ・オゾン監督作「私がやりました」(23)で脚光を浴びた新進女優、ナディア・テレスキウィッツ。ロザリーの夫・アベル役には、「ピアニスト」(01)、「ポトフ 美食家と料理人」(23)などのフランスの名俳優、ブノワ・マジメル。

生まれた時から多毛症に悩まされるロザリーは、その特別な秘密を隠して生きてきた。田舎町でカフェを営むアベルと結婚し、店を手伝うことになった彼女はある考えがひらめく。「ヒゲを伸ばした姿を見せることで、客が集まるかもしれない」。はじめは彼女の行動に反対し嫌悪感を示したアベルだったが、その純粋で真摯な愛に次第に惹かれていく。
ロザリーを演じたテレスキウィッツは、撮影にあたり、髭を含めた全ての体毛をリアルに表現し、役者自身も本物だと感じられるようにするため、メイク係は毎朝ナディアの体に一本ずつ毛を貼っていった。全てをつけ終えるのに4時間、さらに、メイクと衣装を着るのに2時間という大がかりな準備だったという。

このほど公開されたインタビュー映像では、この特殊なメイクについて言及している。また、映像には収められていないものの、「多毛症という要素がなくても感動する物語でした。現場にはその時代になかった携帯電話を持ち込まなかったので、時間をもてあましていました。でもそのおかげでこの役のことをじっくり考えることができたのです」と物語の時代、世界観に合わせた役作りについても語った。映画は5月2日、新宿武蔵野館ほか全国公開。
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