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トランプ関税政策、米テレビ広告市場の春商戦に暗雲

2025年4月19日 11:00

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ドナルド・トランプ大統領
ドナルド・トランプ大統領
Photo by Win McNamee/Getty Images

トランプ政権の予測困難な関税政策と経済の先行き不透明感が、テレビ業界にとって年間最大の広告商談会「アップフロント」に深刻な懸念をもたらしていると、米ロサンゼルス・タイムズ紙が報じている。

来週から始まるアップフロントは、主要テレビネットワークやNetflix、Amazon Prime Videoといった大手ストリーミングサービスが、今後1年間の番組編成を広告主に披露し、広告枠の先行販売を行う業界の一大イベント。広告主は通常、安定した視聴率や有利な価格条件を確保するため、この機会に数十億ドル規模の広告予算を投じてきた。

しかし、今年は状況が一変している。トランプ政権が中国をはじめとする主要貿易相手国に対して実施している変動的な関税政策により、企業の広告予算編成に慎重さが増している。「広告主は経済環境が不安定な中で、長期的な予算コミットメントを躊躇せざるを得ない状況だ」と業界関係者は指摘する。

メディア分析の権威であるモフェット・ネイサンソン社は、景気後退が現実となれば広告市場は特に大きな打撃を受けると警告。同社の分析によれば、景気後退シナリオでは2025年の広告支出が450億ドル減少し、そのうちオンライン広告が290億ドル、テレビ広告が120億ドルの落ち込みを見せる可能性があるという。

過去40年間で最大の成長率を記録した2024年(前年比14.5%増の3162億ドル)の好調さが影を潜め、ストリーミングビデオ広告(前年比42%増の138億ドル)や従来型テレビ広告(同4.3%増の450億ドル)の成長トレンドにも黄信号が灯りつつある。

さらに、メディア消費行動の急速な変化にすでに直面しているテレビ業界にとって、企業の広告・マーケティング予算が真っ先に削減対象となる経済環境は二重の脅威だ。今年のアップフロントシーズンが業界関係者にとって厳しい戦いとなることは避けられない情勢だが、各社はこの逆風をどう乗り切るか、新たな戦略を模索している。

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