世界中の映画ファンを魅了した南米の迷宮的ミステリー「トレンケ・ラウケン」公開記念 ラウラ・シタレラ監督特集 響きあう秘密」開催
2025年4月2日 12:00

アルゼンチンの映画制作集団「エル・パンペロ・シネ」の集大成的作品、ラウラ・シタレラ監督「トレンケ・ラウケン」の公開を記念し、シタレラ監督の日本未公開長編3本を上映する「ラウラ・シタレラ監督特集 響きあう秘密」の開催が決定。特集のビジュアルと予告編(https://youtu.be/UFgL7EM_sZ8)が披露された。
「トレンケ・ラウケン」は、4時間超のボルヘス&ボラーニョ的迷宮ミステリーでありつつ、誰もが楽しめる娯楽作であり、探偵もの、メロドラマ、クィア、フェミニズム、SFなど様々なジャンルや要素を越境しながら吸収して、誰も見たことのない境地へと観客を連れていく物語。

アルゼンチンの片田舎トレンケ・ラウケンで、ひとりの植物学者の女性ラウラが姿を消す。取り残された二人の男たち―恋人のラファエル、同僚のエセキエル―は、彼女を追って町や平原をさまよう。彼女はなぜいなくなったのか。この土地には何が眠っているのか。映画が進むにつれ物語は予想のつかない多方向へと広がり、謎はさらなる謎を呼び、秘密は秘密として輝きはじめる。
ベネチア国際映画祭やサン・セバスティアン国際映画祭など世界中の映画祭で上映され、2023年カイエ・デュ・シネマ誌年間第1位を獲得、2024年に行われた下高井戸シネマでの4日間の上映会はチケットが完売となった。
特集では、「オステンデ」「ドッグ・レディ」「詩人たちはフアナ・ビニョッシに会いに行く」の3作品が上映される。「トレンケ・ラウケン」「ラウラ・シタレラ監督特集 響きあう秘密」は、4月26日から、ユーロスペース、下高井戸シネマほか全国順次ロードショー。

アルゼンチン/2011年/85分/スペイン語/DCP/原題:Ostende
監響:ラウラ・シタレラ|製作:マリアノ・ジナス|撮影:アグスティン・メンディラルス
録音:ロドリゴ・サンチェス・マリニョ|編集:アレホ・モギシャンスキー
音楽:ガブリエル・チュフニク
出演:ラウラ・パレーデス、フリアン・テジョ、サンティアゴ・ゴベルノリ、デボラ・デフティアル、フェルナンダ・アラルコン、フリオ・シタレラ

アルゼンチン/2015年/98分/スペイン語/DCP/原題:La Mujer de los Perros
監督:ラウラ・シタレラ、ベロニカ・ジナス|製作:エル・パンペロ・シネ
撮影:ソレダ・ロドリゲス|編集:イグナシオ・マスジョレンス|音響:マルコス・カノサ
音楽:フアナ・モリーナ
出演:ペロニカ・ジナス、フリアナ・ムラス、ヘルマン・デ・シルバ、フアナ・サラ
彼女はブエノスアイレス郊外の空き地に自らの手で建てた小屋で、10匹の犬とともにひっそりと暮らしている。金も使わず、言葉も喋らず、社会からはみ出たような謎の女。だが無秩序に肥大化した大都市の周縁には、彼女のような謎が謎のままで存在できる世界が広がっている。狩りに出て、食事をし、水辺を眺め、やがて死ぬ。そんな原初的な自由が許された世界の、彼女は名もなき観察者なのかもしれない。主人公を演じるのはエル・パンペロ・シネのマリアノ・ジナスの姉ベロニカ・ジナス。ベロニカの発案を彼女とシタレラが共同監督した作品。

アルゼンチン/2019年/98分/スペイン語/DCP/原題:Las Poetas visitan a Juana Bignozzi
監督:ラウラ・シタレラ、メルセデス・ハルフォン|製作:エル・パンペロ・シネ、メルセデス・ハルフォン|撮影:イネス・ドゥアカステラ、アグスティン・メンディラルス
編集:ミゲル・デ・スピリア、アレホ・モギシャンスキー|音響:マルコス・カノサ
出演:マルティン・ロドリゲス、マルセリーナ・ハルマ、マルティン・ガンバロータ、グラシエラ・ゴルドチュルク、アナ・ポルア
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