「若尾文子映画祭 Side.A & Side.B」6月開催! 天使と悪魔のような2面性、永遠のファム・ファタール
2025年3月19日 12:00

昭和を代表する映画女優・若尾文子の5年ぶり3度目となる映画祭、「若尾文子映画祭 Side.A & Side.B」が6月開催される。
増村保造、溝口健二、市川崑、川島雄三ら日本を代表する監督のもと、京マチ子、山本富士子、市川雷蔵、勝新太郎、田宮二郎ら昭和を代表する名優と共演し、女優として絶えず進化していった若尾。ひとりの女優が出演した作品の映画祭を、しかも3度にわたり全国上映されるのは日本中でひとり、唯一無二の存在だと言っても過言ではない。

今回は初の試みとして〈Side. A〉〈Side. B〉と2つに分けて実施。〈Side. A〉では初披露する「青空娘」「最高殊勲夫人」の4K版を目玉に、明るく純粋な若尾を堪能できる作品18本を上映。〈Side. B〉では同じく初披露の「妻は告白する」「清作の妻」の4K版を目玉に、濃厚な若尾文子を堪能できる作品を同じく18本上映する。人間の表と裏、光や影などいくつもの顔やそれら女性の人生を演じた若尾の魅力をスクリーンで堪能できる貴重な機会となる。

2種類の対極なデザインのポスターが制作された。〈Side. A〉は逆境に負けない少女役を演じた「青空娘」(監督:増村保造)のヒロイン・夕子。青空に向かって明るく健気に逞しく、幸せな未来を見据える様子を、対して〈Side. B〉は夫殺しの殺人容疑者となり法廷に立つ妻役を演じた「妻は告白する」(監督:増村保造)のヒロイン・彩子。未亡人となった彼女が決して表には出すことのない複雑な感情を抑える様子をとらえた写真を用いた。まるで天使と悪魔のように、どちらも若尾の魅力を最大限に感じられるポスターとなっている。

<Side.A>6月6日~6月19日、<Side.B>6月20日~7月3日、角川シネマ有楽町にて一挙上映、6月21日~大阪シネ・ヌーヴォ、以降全国順次上映。

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