本作は、芸能事務所を舞台にした痛快業界コメディ。ワケアリ&クセツヨ芸能人たちの巣窟、TOYOプロダクション芸能4部を舞台に、元・天才子役の新人マネージャー・神田川美和(川栄)が、部長(安田)の無茶ぶりに翻弄されながら、崖っぷちタレントたちのために芸能界を駆け回るさまを描く。「おっさんずラブ」「極主夫道」「探偵が早すぎる」「うちの弁護士は手がかかる」などの瑠東東一郎監督が、初めて日本テレビドラマの演出を手掛ける。
(C)日本テレビ「となりのナースエイド」に続き、日本テレビ系ゴールデン・プライム帯ドラマ連続主演を務める川栄が演じるのは、ある事件をきっかけに突然引退した伝説の子役であることを隠しながら、落ちぶれてしまった芸能人たちの再生に奮闘する新人マネージャー・神田川美和役。子役時代に培った芝居の技術や人の心を掴む力などを武器に、崖っぷちのタレントたちを鼓舞しながら再起させていく。美和は上司に対して物怖じせず、タメ口で食ってかかるほどの毒舌キャラで、安田演じるムチャぶり上司と繰り広げる掛け合いも見どころだ。ドラマでは、美和の恋模様も描かれる。
(C)日本テレビ 美和の上司・犀川真一郎役は、NHK大河ドラマ「べらぼう」に出演中の安田。今作で演じるのは、冷静沈着で合理的、常に敬語を使い、自らの信念を貫く姿勢が強く、時に他人から「つかみどころのない人物」と評されるミステリアスなドS上司。感情を見せずに話すため、一見冷酷にも見えるが、内面奥深くには優しさと責任感があるキャラクターだ。
「ダメマネ! ダメなタレント、マネジメントします」は、4月から日本テレビで毎週日曜午後10時半から放送。川栄と安田のインタビュー、瑠東監督、藤澤季世子プロデューサーのコメント全文は以下の通り。
――役柄について
川栄:私の演じる新人マネージャー・神田川美和は、一見清楚で爽やかで前向きな新入社員ですが、割と感情が表に出てしまうことが多かったり、裏では結構毒舌。そういう裏表のギャップがとても魅力的なヒロインなので、そこも注目してもらえたらうれしいですね。クセが強い方たちをマネジメントする中で、奮闘する姿も見どころです。クセツヨの皆さんに埋もれないように、ちゃんと個性を出して頑張らなきゃなと思っています。
安田:犀川は非常に冷静沈着で合理的で、常に相手に対して敬語を使うタイプ。人を追い詰め、追い込むのが得意で、指示も的確なんです。美和にドSなミッションを与えて振り回すような役ですが、ただ単に冷たい上司というわけではなく実は理由があって、美和との過去に深い関わりがありまして、そのあたりが物語の中で徐々に明らかになっていくのも面白いポイントになってきます。
――ドラマの台本について
川栄:美和は元天才子役なので、犀川さんからの指示で喜怒哀楽いろいろな感情を出して役を演じながらタレントと向き合っていくんですが、たぶんどこか美和の本心も彼らと似た部分があると思うんです。そこを演じるのがすごく楽しみだなと思いました。何より芸能4部のタレントたちが本当にクセが強くて、4部のフロアに行った時にアドリブも起こると思いますし、皆さんとの掛け合いも楽しみですね。
安田:ニヤッと笑っちゃいながら、台本を読みました。全体的に僕が感じたのは、その人それぞれが抱えてる痛みとか、そういうものをユーモアに変えていくような世界観があると思います。ともすれば悲劇的なことを喜劇に変えてしまうような。今の社会で息苦しいなと思っていることや具体的なエピソードをプラスに変えていくような、悲劇を喜劇に変えるような、そういう空気をすごく本の中に感じました。
――初共演のお2人、お互いの印象について
川栄:実際にお会いすると想像の倍面白くて(笑)。もうちょっとオフの時は静かで、寡黙な方なのかなと思ったんですが、普段から明るくて楽しい方だなと思いました(笑)。一緒にお芝居できるのがありがたいですし、すごく楽しみになりました。
安田:マルチな方っていうイメージがありますね。役としての川栄さんと普段の川栄さんに、きっといい意味でのギャップがあるんだろうなと思います。役者さんとしていろんな幅のある役者さんですし、ハキハキとセリフを明確に伝えるので、セリフがすごく耳に入ってくるんですよね。心の使い分けができて、喜怒哀楽をちゃんと持ってる心のある方だなと思います。懸念点としては、敵対する関係でもありますので、役に徹してすごく怖い人になったらやだな(笑)。
――瑠東監督からのオーダーなどは?
川栄:衣装合わせをした時に、一緒にやりながら作っていけたらいいですねという風に言ってくださいました。今回の役が結構裏表が激しい役なので、そういうギャップも可愛らしくポップに見せていけたらというお話もありましたね。見てくださる方が1週間頑張ろうって思えるようなドラマを作りたいと監督がおっしゃっていたので、元気に楽しく、皆さんが前向きになれるようなものを作り上げられたらいいなと思っています。
安田:一緒に作っていけたらいいですねという言葉をいただきました。僕は0から1を作ってくださる脚本家さんの労力を考えて、その脚本に沿いたいという気持ちがすごく強いんです。今回の台本を読ませていただいて、僕がどう演じればいいのか少し悩んでいる点について監督と話した時に、監督から、無理に演じる必要はなくて、僕のほうで自然とそこを切り取ることはできるので、一緒にやりながら作っていきましょうと言ってくださって、すごく心強かったです。
――これから始まる撮影について
川栄:安田さんは本当にいろんな作品に出てらっしゃっていて、振り幅がすごく大きい方というイメージ。どんな役をやっても本当に素敵な役者さんだなと思っています。今回の作品はコメディーの部分が多いので、一緒に演じられるのがすごく楽しみです。
安田:一緒にお芝居して終わった時に、楽しかったなとか、川栄さんが他の作品に出られてる時に「元気かな」「まだ頑張ってんな」とか、そういう風に思えるような3か月にしたいですね。とにかく役の上では嫌われるんですが、現場では嫌われたくないなって思いますね(笑)。
――視聴者の皆さんへ一言
川栄:このドラマは、夢を諦めてしまったり挫折したり、きっと皆さんも経験があるような出来事を自分自身でリベンジしていく“人生リベンジコメディー”です。コメディで笑って、ちょっと感動したりして、皆さんの1週間の楽しみになったらいいなと思います。「ダメマネ!」ぜひご覧ください。
安田:もし今日がいい日じゃなかったとしても、必ず明日頑張れる。そんな思いにさせてくれるドラマを目指したいと思っております。ぜひ楽しんでご覧になってください。
マネージャーって全然キラキラしてなくて、いっぱい汗かいて、見えない所でフォローしまくって。
何しか大変なんです。なのに、エンドロールに名前は載らない。不遇なんです。でも、めちゃめちゃ大切な仕事。常に愛情を注ぎ、光を与える。だからこそキラキラ輝けるんです、演者たちは。そんな、一隅を照らし、人を照らし続けるマネージャーたちの悲劇を喜劇に変えて。愉快にお届けします!!今回、小さな巨人こと川栄さんとまたご一緒出来るのは、何よりも励み。底知れない才能に伴走出来る様、魅力を余す事なく詰め込める様、頭と体パンパンで挑みます。怪人の様な安田さんの演技力との掛け算や、サプライズラビットなどなど。言いたい事いっぱいありますが、お楽しみに!!!
今回、「元天才子役」というヒロイン像を考えたとき、演技力の確かな方でなければいけない…と、キャスティングが大変になることを覚悟していました。ところが奇跡的なご縁に恵まれ、川栄さんに主演を務めて頂けることになったのは、プロデューサーとしてこの上ない喜びです。特にドラマ業界では、その圧倒的な演技力で監督やプロデューサーから高い評価を受ける川栄さん。コメディエンヌとしての才能も兼ね備えた川栄さんが、一筋縄ではいかないこの主人公・美和をどう演じるのか、今から本当に楽しみです。
安田顕さんが演じる犀川は、主人公の美和に無謀とも思えるミッションを次々と投げかける一方で、実は最後にはすべて犀川の手のひらの上だったのでは…と思わせるような、奥深いキャラクター。この難しい役は、
安田顕さんだからこそ演じられるものだと確信しています。川栄さんも「想像の倍、おもしろい方」と語るように、
安田顕さんはシリアスな演技だけでなく、卓越したコメディセンスも持ち合わせた方。今作では、そんな
安田顕さんの新たな一面や、これまでとは一味違うコメディの魅力をを存分にお届けできればと思っています。
そして、本作で日本テレビ初演出となる瑠東監督のコメディにも、ぜひご期待ください。「瑠東監督の作品ならぜひ出たい!」という声が多くの役者さんから寄せられ、結果的に超豪華なキャスティングが実現しました。今後の出演者発表も、ぜひ楽しみにしていてください。