スピルバーグ監督、幻の「E.T.」続編について語る
2025年1月28日 16:00

巨匠スティーブン・スピルバーグ監督が、世界的な名作「E.T.」の知られざる続編構想について語った。故郷に戻ったE.T.を描く野心的なプロジェクトは、なぜ実現しなかったのか。英Total Filmの取材で、その舞台裏が明らかになった。
続編の舞台として構想されていたのは、あの愛らしい宇宙人E.T.の故郷だった。原作として検討されていたのは、映画「E.T.」の小説版も手がけたウィリアム・コッツウィンクル執筆の「ザ・ブック・オブ・ザ・グリーン・プラネット(原題)」(1985)。物語は、帰還したE.T.が記憶とは異なる故郷の姿に直面し、銀河の彼方からエリオットの成長を見守り続けるという壮大な展開を描いていた。
しかし、アカデミー賞4部門を受賞し、全世界で大ヒットを記録した「E.T.」の続編は、スピルバーグ監督自身の判断で実現には至らなかった。「映画としてよりも、小説としての方が優れていた」という芸術的な決断だったという。一方で、商業的な成功を求めるスタジオ側は、強く続編製作を望んでいた。
「あれは本当に苦労して得た勝利だった」と、近年「ウエスト・サイド・ストーリー」や「フェイブルマンズ」で新境地を開拓し続けるスピルバーグ監督は振り返る。「当時、私には作品に対する権利はあったものの、続編やリメイクを止める『フリーズ』と呼ばれる権限はなかった。『E.T.』の成功後、ようやくその権利を獲得できた」
スピルバーグ監督が獲得した創作の自由は、その後のハリウッドにおける作家性と商業性のバランスに大きな影響を与えることとなったといえそうだ。
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