不登校を経験した監督が学んだ学校と成長していく子どもたちを映すドキュメント「風たちの学校」3月15日公開
2025年1月15日 14:00
様々なバックグラウンドの子どもたちや不登校などを経験した子どもたちも受け入れている全寮制の学校、愛知県奥三河の黄柳野(つげの)高校を映した田中健太監督作品「風たちの学校」が3月15日から公開される。このほどポスタービジュアル、場面写真、「息の跡」などで知られる映像作家・小森はるかのコメントが披露された。
不登校などいろいろなバックグラウンドを持つ子どもたちも受け入れている愛知県奥三河の黄柳野高校――豊かな自然に囲まれ、四季の移り変わりを感じながら生徒たちは全寮制のこの学校で学ぶ。様々な葛藤を抱えながらも精一杯、生きる生徒たちの姿。最後の学園祭をクラスみんなで成功させたいと願うみのきくんは、血の繋がらない父の家業を継ぐか世界を旅する夢を追うかで悩み、音楽が大好きな琴美さんは、ときどき落ち込むけど、ちょっとずつ自分の思いを歌にしていく。そして3年間の学校生活の終わりは、近づいてくる――。
自らも不登校を経験し、黄柳野高校で学んだ田中監督が、傷つきながら成長していく子どもたちを、生き生きと捉えていく新たな学校ドキュメンタリーの秀作だ。田中監督は、大阪芸術大学でドキュメンタリー作家、原一男に学んだ田中健太。苦しみながらも懸命に生きている子どもたちが集う、大阪・富田林市の駄菓子屋を描いた卒業制作「ぼくと駄菓子のいえ」が、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル、なら国際映画祭などで上映され、高く評価された。
3月15日新宿 K’s cinemaから全国順次公開。
どんな道を歩もうとも味方でいてくれる人がいたこと。気にかけ合う人がいたこと。自分を認められる自分がいたこと。
そういう経験をした人は、ずっと先までその経験に支えられて歩んでいけるのだと信じられる。人生の中にあった一瞬を忘れないでいられる。カメラに残された真剣な眼差しがそう思わせてくれた。
撮る側も撮られる側も、とても勇気のいる撮影だったと思う。この映画が学校の外へ、社会へ届けられたことに深く心動かされました。
――小森はるか(映像作家)
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トニー・レオンとアンディ・ラウが「インファナル・アフェア」シリーズ以来、およそ20年ぶりに共演した作品で、1980年代の香港バブル経済時代を舞台に巨額の金融詐欺事件を描いた。 イギリスによる植民地支配の終焉が近づいた1980年代の香港。海外でビジネスに失敗し、身ひとつで香港にやってきた野心家のチン・ヤッインは、悪質な違法取引を通じて香港に足場を築く。チンは80年代株式市場ブームの波に乗り、無一文から資産100億ドルの嘉文世紀グループを立ち上げ、一躍時代の寵児となる。そんなチンの陰謀に狙いを定めた汚職対策独立委員会(ICAC)のエリート捜査官ラウ・カイユンは、15年間の時間をかけ、粘り強くチンの捜査を進めていた。 凄腕詐欺師チン・ヤッイン役をトニー・レオンが、執念の捜査官ラウ・カイユン役をアンディ・ラウがそれぞれ演じる。監督、脚本を「インファナル・アフェア」3部作の脚本を手がけたフェリックス・チョンが務めた。香港で興行ランキング5週連続1位となるなど大ヒットを記録し、香港のアカデミー賞と言われる第42回香港電影金像奨で12部門にノミネートされ、トニー・レオンの主演男優賞など6部門を受賞した。
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