ティルダ・スウィントンの若年期を演じたのはユアン・マクレガーの娘だった! オーディション秘話披露
2024年12月30日 10:00
ペドロ・アルモドバル監督の初の長編英語作品で、第81回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した最新作「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」の新場面写真が、このほど披露された。
本作は、病に侵され安楽死を望む女性と彼女に寄り添う親友の最期の数日間を描く物語。ウェス・アンダーソン監督作品やジム・ジャームッシュ監督作品の常連として知られ、「フィクサー」でアカデミー助演女優賞に輝いたティルダ・スウィントンと、「アリスのままで」でのアカデミー主演女優賞に加え、世界三大映画祭すべてで女優賞を受賞したジュリアン・ムーアが親友同士を演じ、繊細で美しい友情を体現している。
重い病に侵され安楽死を望むマーサをスウィントン、そのマーサの最期の願いを叶えようとする献身的な友人イングリッドをムーアが演じる本作。かつて同僚だったふたりが長い時を経て再会し、会っていない時間を埋めるようにそれぞれの人生を語っていくのだが、過去を振り返るシーンでは“若年期のマーサ”が登場。演じているのは、俳優ユアン・マクレガーの次女エスター・マクレガーだ。
エスターは本作のオーディション案内が届いた際、大ファンだったアルモドバル監督作品のオーディションと気づかないまま、軽い気持ちでオーディション用の録音テープを収録して応募したという。応募後、アルモドバル監督の名前に気づき、「なんてことだ、チャンスを無駄にしてしまった」と猛烈に後悔したと語っているのだが、見事に若き日のマーサ役に大抜擢された。
エスターが演じるのは、大学生から新社会人までのマーサ。大学を卒業したマーサはニューヨークのカルチャー誌「Paper Magazine」に入社しイングリッドと出会う。さらに同時期、人生の大きな決断をすることになる……という激しい変化が訪れた重要な時代を生きるマーサを堂々と演じきった。父親譲りの美しいブルーの目と、スウィントンに負けず劣らずのユニークな雰囲気を場面写真から伺うことができるだろう。
これまでモデル、ミュージシャンとして活動してきたエスターだが、今後は女優としての活動にも力をいれていくようで、ニコール・キッドマン主演作「ベイビーガール」(2025年3月公開)など話題作への出演が続いている。
「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」は、2025年1月31日公開。
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