映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

「SR サイタマノラッパー」舞台挨拶は1000回超!? みひろが“別れ”を述懐、水澤紳吾が楽曲を即興披露【第37回東京国際映画祭】

2024年11月4日 18:20

リンクをコピーしました。
(左から)入江悠監督、みひろ、水澤紳吾
(左から)入江悠監督、みひろ、水澤紳吾

東京・日比谷、銀座、有楽町エリアで開催されている第37回東京国際映画祭のNippon Cinema Now部門のプログラム「監督特集:入江悠」で11月4日、「SR サイタマノラッパー」がTOHOシネマズシャンテで上映され、入江監督、キャストのみひろ(小暮千夏役/現在の俳優名は金子みひろ)、水澤紳吾(MC TOM役)が本作に込めた思いを語った。

埼玉県の田舎町を舞台に、ラッパーを目指す冴えない若者たちの奮闘を描いた青春映画。レコード屋もライブハウスもない田舎町で結成されたヒップホップグループ“SHO-GUNG”。彼らは地元の先輩たちの協力を得て初ライブを実現させようとするが、東京でAV女優として活躍していた同級生・千夏が戻ってきたことから、グループ内ですれ違いが生じていく。

画像2

ラップを題材にした映画を作る――入江監督は製作の経緯について「もともとラップを聴くのが好きだったんですが、当時は日本でラップを扱う作品が少なかったんです。(日本初の)ラップの映画を観たいなと思った」と明かす。「20代の終わり、この映画が評価されなかったら映画監督を辞めようと思っていたので、劇中の“1シーン1カット”は挑戦――これを決め事にして撮影をしていました」と振り返る。

画像3

水澤いわく、最も大変だったのは、市民会館で曲を披露するシーンの撮影。「クリスマスイブの日、深谷の方々をエキストラとして集めて、まだテイクを重ねるのかと……皆クリスマスケーキを取りに行く頃合いなのに、なかなかOKが出ない(笑)。エキストラさんの“怒り”がすごかったですね。劇中と同じような雰囲気になっていました」と語る。入江監督によれば、このシーンは“実体験”を基にしていたようだ。

入江監督「自主映画を撮っていた20代の頃、仙台の映画祭に招かれて、舞台挨拶に立ったんですが、客席から手厳しい質問をいただいたんです。こんなに批判されるんだと……半泣きで仙台から帰って来た記憶がある(笑)。その時の記憶がもとになっています。でも、今となっては良い経験だったなと。年を重ねていくと、厳しい意見を言ってくれる人も少なくなってきますし、あの時の経験が、今の糧になっています」

画像4

Q&Aでは「クライマックスのIKKUと千夏の“別れ”のシーン。2人が別れた後に、千夏だけのシーンがあると思いますが、どういう思いで演じられた?」という質問があった。同シーンについて、入江監督が「毎回ノープランで撮影することが多くて、急に“千夏の後ろ姿”が撮りたくなったんじゃないかな……あの“背中”は好きです」と話したあと、みひろが当時を思い返した。

みひろ「入江監督が私のことをあてがきしてくださっていたと聞いていました。撮影当時は確か“現役”だったんです。『これから芸能の生活で頑張っていくぞ』という気持ちがあるなかで地元に帰ると、友達伝いで“偏見”の噂を聞くこともありました。悔しい思いをしていたので、そういう意味では『2度と帰ってこない』という言葉は私自身とリンクするものもありました。あのシーンは“感情”がきちんとのっかっていたんじゃないかな」

画像5

2017年に放送されたドラマ版「SRサイタマノラッパー マイクの細道」にも出演したみひろ。「その時は結婚をしていて――自分では結婚できるとは想像もしていなかったので、その時は報われたと言いますか……頑張って諦めずにやってきてよかったなという気持ちが乗っかっていたと思います。結局“サヨナラ”しちゃったんですけどね、あの時は幸せでした(笑)」と語っていた。

画像6

また、入江監督は「この映画、日本映画史に残るほど舞台挨拶をしていると思う」と告白。「2009年に公開して、1000回は超えているはず」と話すと、水澤が「1000回近いと思いますよ。舞台挨拶ではなく、劇場に行って勝手に“出口挨拶”もしていましたから、それを含めると1000回は超えているはず。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で披露した際の“お客さんの熱量”が相当響いてしまって、動きたくなっちゃったんです」と補足した。

画像7

そんな水澤は、フォトセッション後に「錆びついていると思うんですが…やってみますよ」と口火を切って、楽曲「教育 金融 ブランニュー」を即興で披露し、場内を沸かせていた。

第37回東京国際映画祭は、11月6日まで開催。

フォトギャラリー

入江悠 の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

凶悪

凶悪 NEW

死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いていく過程をつづったベストセラーノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)を映画化。取材のため東京拘置所でヤクザの死刑囚・須藤と面会した雑誌ジャーナリストの藤井は、須藤が死刑判決を受けた事件のほかに、3つの殺人に関与しており、そのすべてに「先生」と呼ばれる首謀者がいるという告白を受ける。須藤は「先生」がのうのうと生きていることが許せず、藤井に「先生」の存在を記事にして世に暴くよう依頼。藤井が調査を進めると、やがて恐るべき凶悪事件の真相が明らかになっていく。ジャーナリストとしての使命感と狂気の間で揺れ動く藤井役を山田孝之、死刑囚・須藤をピエール瀧が演じ、「先生」役でリリー・フランキーが初の悪役に挑む。故・若松孝二監督に師事した白石和彌がメガホンをとった。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

世宗大王 星を追う者たち

世宗大王 星を追う者たち NEW

ハングルを作り出したことで知られる世宗大王と、彼に仕えた科学者チョン・ヨンシルの身分を超えた熱い絆を描いた韓国の歴史ロマン。「ベルリンファイル」のハン・ソッキュが世宗大王、「悪いやつら」のチェ・ミンシクがチャン・ヨンシルを演じ、2人にとっては「シュリ」以来20年ぶりの共演作となった。朝鮮王朝が明国の影響下にあった時代。第4代王・世宗は、奴婢の身分ながら科学者として才能にあふれたチャン・ヨンシルを武官に任命し、ヨンシルは、豊富な科学知識と高い技術力で水時計や天体観測機器を次々と発明し、庶民の生活に大いに貢献する。また、朝鮮の自立を成し遂げたい世宗は、朝鮮独自の文字であるハングルを作ろうと考えていた。2人は身分の差を超え、特別な絆を結んでいくが、朝鮮の独立を許さない明からの攻撃を恐れた臣下たちは、秘密裏に2人を引き離そうとする。監督は「四月の雪」「ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女」のホ・ジノ。

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る