八木勇征、ハッピーしかない「矢野くんの普通の日々」舞台挨拶で夢かなう!「幸せです」
2024年10月30日 20:46
「FANTASTICS」の八木勇征が単独初主演を務める「矢野くんの普通の日々」の完成披露試写会が10月30日、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、八木をはじめ池端杏慈、中村海人(Travis Japan)、白宮みずほ、新沼凛空、伊藤圭吾(龍宮城)、筒井あやめ(乃木坂46)、新城毅彦監督が出席した。
本作は、田村結衣氏の人気ラブコメ漫画(「コミックDAYS」連載)を映画化。超不運体質の男子高生と、心配性な女子高生をはじめとするクラスメイトたちの日常を描く。この日、キャスト陣は客席の間を通っての登壇となったため、会場から大歓声を浴びた。
「初めての単独主演。すごく思い入れのある作品になりました」と切り出した八木は、「主題歌も『FANTASTICS』が務めさせていただいた。僕たちの曲でこの作品を彩ることができてすごく幸せです」と感無量の面持ち。温かなスタッフ、キャストに恵まれたといい、「毎日楽しい現場で撮影することができました」と周囲への感謝を口にした。メガホンをとった新城監督は「八木くんは“ザ・座長”という感じではなく、“こっそり座長”みたいな。気の使い方がやさしい。繊細にやさしく、こっそり支える座長でした」と座長ぶりを称えていた。
八木が演じるのは、なぜか毎日ケガまみれになってしまう超不運体質の高校生・矢野役。八木は「矢野くんには、普通の日々を送りたいという願いがあって。クラスのみんなとの出会いをきっかけにどんどん願いが叶っていく」と不運体質の矢野くんの辿る道のりを噛み締め、「撮影しながらもすごく幸せでした」としみじみ。「嫌な人がひとりも出てこない。ハッピーしかない作品」だと本作を分析し、「当たり前に過ごしている日常生活も、当たり前じゃない。普段起きているすべてのことに感謝できるような作品になった」と完成作に胸を張っていた。
さらに矢野くんとの共通点は「センター分け」だと話して、会場を笑わせた八木。「100%で気持ちを表現するところは、僕も似ている。矢野くんは授業中に『好きです』と伝えてしまうくらい、まっすぐでピュアな男。僕も大事なことを伝える時は、濁したりせずに100%全部言う。そこは似ているかなと思います」と演じた役柄に愛情もたっぷり。ケガまみれの矢野の姿を見てほっとけなくなる超心配性なクラス委員長・吉田清子役の池端は、八木が言及した告白シーンが印象深いと話し、「無言の時間が長いシーン。表情と動きだけで表現するのが難しいなと思いました」と振り返っていた。
吉田に想いを寄せるスポーツ万能な学校一のモテ男子・羽柴雄大役を演じる中村は、「学校一のモテ男子って難しいですよね。僕自身は中学、高校とモテたことがなかったので」と照れ笑いをのぞかせた。「勇征くんはモテてきていそう」と続けると、これには八木が「全然だよ」と即否定。「本当ですか?」「本当ですよ」という2人の丁々発止のやり取りに会場からも笑顔がこぼれる中、中村は「ドッジボールのシーンで、キャーと言ってもらえた時に『モテるってこういうことなんだ』と思った。ステージに立っている時のキャーとはまた違う。羽柴雄大のことを好きな女の子たちからの『キャー』をもらうと、こんなにうれしい気持ちになるんだなと汗が止まらなかった」と目尻を下げ、「僕は27歳で現場でも年上の方だったんですが、キャスト、スタッフの皆さんのフレッシュな笑顔、明るさに助けられた。勇征くんの人柄もあって、本当にハートフルな現場だった」と熱っぽく語っていた。
“超不運体質な矢野くん”にちなみ、最近起きた不運な出来事を発表する一幕もあったが、八木は「4日くらい前にバッグを落としました。すごく大事なものがたくさん入っているバッグ」と打ち明けて、周囲を驚かせた。「紛失届を出したら、見つかったんです!」と声を大にして会場から拍手を浴びながら、「大事なものが返ってきたことで、落ち着いた状態で完成披露試写会に臨ませていただいている」とにっこり。最後には「舞台挨拶でバズーカ砲を撃ってみたい!」という“八木ドリーム”を叶えるべく、ハートが詰まった特性バズーカが用意された。八木は「“八木ドリーム”を叶えてくれて幸せです。皆さんに精一杯ぶちまけたいと思います!」と宣言し、「やのひびー!」との掛け声に続いてバズーカを発射。ハートが舞った会場を見渡しながら「めちゃめちゃきれい」とうれしそうに語っていた。
「矢野くんの普通の日々」は11月15日に全国公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。