サンライズ「舞-HiME」20周年記念のPVやビジュアルなど公開 小原正和監督からの長文お祝いコメントも
2024年10月14日 07:00

2004年に放送されたオリジナルテレビアニメ「舞-HiME」の20周年を記念し、記念PV、記念ビジュアル、お祝いイラストなどが公開された。
同作は、主人公・鴇羽舞衣(CV:中原麻衣)ら、巨大学園・風華学園に通う「HiME」と呼ばれる特殊能力に目覚めた少女たちが、異形の怪物「オーファン」と戦う姿を描いた、サンライズ制作の美少女バトルアクション作品。05年からは同作のキャラクターが異なる世界観・設定で登場するプロジェクト第2弾作品「舞‐乙HiME」シリーズも制作された。


記念PVは、栗林みな実によるオープニング主題歌「Shining☆Days」とともに、HiMEたちの活躍を振り返るOP版と、美郷あきが歌うエンディング主題歌「君が空だった」が流れるなか、物語のクライマックスを追憶するED版の2本が公開されている。

記念ビジュアルは、舞衣らメインキャラクター9人が集結した画稿。お祝いイラストには、藤乃静留(進藤尚美)と珠洲城遥(柚木涼香)を中心に、総勢19人のキャラクターが描かれている。どちらも、キャラクターデザインの久行宏和による描き下ろし。
なお、20周年企画の一環として、11月3日に東京・新文芸坐にて、上映イベント「舞-HiME ~20周年記念同窓会~」が開催される。中原麻衣(鴇羽舞衣役)、清水愛(美袋命役)、MCとして古里尚丈プロデューサーのほか、昼の部に千葉紗子(玖我なつき役)、夜の部に進藤尚美(藤野静留役)が登壇し、キャストによるセレクト話数上映(3話分)とトークショーが行われる。
小原正和監督によるお祝いコメントも公開された。全文は以下の通り。
えーと、とりあえず、「舞-HiME」20周年おめでとうございます。
はい、ありがとうございます。どういたしまして。
監督の小原です。
あのー、最初っからで申し訳ないですけど、大昔の作品を突然思い出したように引っ張り出してきて○○周年とかやるのって、一体どうなんでしょうかね?
「マクロス」とか「ソード」みたいな押しも押されぬやつならまだしも、「舞-HiME」ですよ? 自分で言っちゃって悪いけど結構なオワコンじゃあないですか? 大丈夫? スベったりしません? 画角が4:3なんですよ? イベントが閑古鳥でなんて目も当てられないですよ?
スイマセン、そんなことも言ってられないので、それらしい思い出話などをしようと思いますが、そうですねー、思い出すことといえば、時期はいつ頃だったかわかりませんが、確か「舞-HiME」がOAになるかならないかくらいの頃じゃなかったですかね。
古里プロデューサーに突然スタジオから結構離れたファミレスに連れて行かれたんですけど、席に着いたところで 古里さんの携帯に電話がかかってきてフイッと出て行ってしまい、こっちはそこから1時間40分近く茶ひとつで待ってることになるわけです。ちなみにこれは古里アルアルでいつものことです。当時の携帯は今のスマホみたいに暇潰し機能なんてないですから、卓の上のメニューを隅々まで目を皿で眺めて待っていると、ようやく戻ってきて言うには、「俺と久行と吉野でな、クリエイターズ・ユニットとして華々しく売り出そうと思う。お前は関係ないので好きにしなさい」みたいなことを言って、その後また車に乗ってサーっとどこかへ去って行かれたんですよ。
当時は「エヴァ」旋風の余波なのかわかんないですけど、アニメ雑誌なんかでやたらクリエイター推しみたいなのが盛んで、ああーなるほど、ああいうのに乗っかりに行きたいのか古里サンは、とか思いながらこっちはひとり徒歩でスタジオまで帰るんですけども。
でもですよ? この程度の話をするのになぜわざわざファミレスなの? スタジオの会議室とか、なんなら制作部屋でもよくない? とか思いましたが、まあその時は何かファミレスのクチだったんですかね。今もって謎です。
まあ、言われた内容については「お前が作品上でどんだけヤラかしても、俺がしっかり責任取ってやるから大船に乗ったつもりで頑張んなさい」という意味だと思ったので、そこから数年間、古里プロデューサーの下で「舞‐乙HiME」を経て「宇宙をかける少女」と、実際大層な大船に乗ったつもりで、実に楽しい監督生活を送らせてもらうことになりましたよ。
というようなイイ話から、昔は良かった、それに比べて今のギョーカイはなんじゃ! みたいに収めようと思いましたが、うーーーーーん、無理ですね。だいたいそんなこと思ってないし。
そもそも、そのくらいのコメントだったらAIでもいいわけじゃないですか? そうですよ皆さん、人の生き血の通った文章というのはこういうもんじゃないですか。字の間違いとか、言い回しが合ってんだか微妙な部分も含めて、これこそが人間らしさってもんですよ。
そうです、「舞‐HiME」のテーマとは人間らしさとは何か? という事だったじゃないですか? え違うんじゃないかって? だって「舞-HiME」のキャラってかっこ悪いとこたくさんあるじゃあないですか。
まあ、いいでしょう。と、うまく締まったところで、改めて、「舞-HiME20」周年おめでとうございます。
以上、お祝いコメントでした。ファンのみんな、またねーー。
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