役所広司「僕は晴れ男です」 “雨”を蹴散らし「八犬伝」日本橋イベントは大盛況
2024年10月3日 20:11
山田風太郎氏の同名小説を映画化した「八犬伝」のジャパンプレミアイベントが10月3日、東京・日本橋のCOREDO室町仲通りで行われ、主演を務める役所広司をはじめ、内野聖陽、土屋太鳳、渡邊圭祐、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、松岡広大、佳久創、藤岡真威人、上杉柊平、河合優実、栗山千明、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶ、曽利文彦監督(「ピンポン」「鋼の錬金術師」)という豪華メンバーが勢ぞろいした。
人気作家の滝沢馬琴(役所)と友人である絵師・葛飾北斎(内野)の親交を軸に、里見家の呪いを解くため運命に引き寄せられた8人の剣士たちの戦いをダイナミックに活写する“虚”パートと、その作者である馬琴の創作の真髄に迫る“実”パートを交錯させて描く。土屋が八犬士の運命を握る伏姫を演じている。
屋外でのレッドカーペットイベントが始まった際には、心配された雨もやみ、役所は「僕は晴れ男です。だから、何とか(天候が)もったんだと思います」と上機嫌。「撮影してから2年が経ちますが、その間、監督が仕上げの作業を丁寧にやってくれました。すばらしい映像が出来ています。ぜひ、大きなスクリーンと大音響の映画館で皆さん見てください」と、日本橋を行き交う人たちに作品をアピールしていた。
内野は「馬琴さんが、実は北斎の絵にも影響を受けていたという話は、私もまったく知りませんでした。ちょっと意地悪で面白い北斎を演じています」と、見どころとともに、役柄についても語った。
また、土屋は本作を「時代を超えて愛された物語と、最新の技術のマリアージュによって生まれた刺激的な作品」と評し、「江戸時代から変わらない空の下、馬琴さん、北斎さんが通ったであろう日本橋から(作品が)世界に届くのかなと思うと、胸がいっぱいです」と、大盛況のイベントに喜びを噛みしめていた。
「八犬伝」は、10月25日全国公開。ジャパンプレミアイベントに出席したキャストと役名、役どころは以下の通り。
里見家の姫。父・義実の公言の責任をとり八房と洞窟に籠り、里見家への呪いを解くため八犬士を生み出す。“虚”パートに登場する。
「孝」の珠を持つ。里見家を救うため名刀村雨と共に戦いに挑む。“虚”パートに登場する。
「義」の珠を持つ。信乃の家に仕え、その命を救う。“虚”パートに登場する。
「智」の珠を持つ。玉梓に操られた関東管領・扇谷定正を狙う。“虚”パートに登場する。
「信」の珠を持つ。芳流閣で信乃と死闘を繰り広げる豪放な男。“虚”パートに登場する。
「礼」の珠を持つ。化け猫に取りつかれた父と刃を交える。“虚”パートに登場する。
「悌」の珠を持つ。旅籠屋の息子で力自慢の巨漢。“虚”パートに登場する。
「仁」の珠を持つ。里見家に仕えた夫婦に育てられた最年少の八犬士。“虚”パートに登場する。
「忠」の珠を持つ。主君を滅ぼした扇谷定正を狙う火遁の術の使い手。“虚”パートに登場する。
信乃を慕う身寄りの無い女。後に運命が大きく動く。“虚”パートに登場する。
闇を司る八犬士最大の敵。伏姫の父・義実に打ち首にされ、その怨念で里見家を末代まで祟る。“虚”パートに登場する。
馬琴の息子。医者の道を目指すが、体が弱く、馬琴の一番の理解者として執筆の手伝いをする。“実”パートに登場する。
宗伯の妻。読み書きができないが、失明した馬琴に執筆を手伝わせてほしいと申し出る。“実”パートに登場する。
愚痴が絶えない馬琴の妻。執筆ばかりで家庭を顧みない馬琴に辟易している。“実”パートに登場する。
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