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【第81回ベネチア国際映画祭】ニコール・キッドマン、アンジェリーナ・ジョリー、ケイト・ブランシェットら豪華スターずらり マリア・カラスに扮したアンジーが好評

2024年9月2日 12:00

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パブロ・ラライン監督とアンジェリーナ・ジョリー
パブロ・ラライン監督とアンジェリーナ・ジョリー
写真:REX/アフロ

8月28日に開幕した第81回ベネチア国際映画祭の前半に、ニコール・キッドマンアンジェリーナ・ジョリーケイト・ブランシェットと、華やかなスターが顔をそろえた。キッドマンの主演作「Babygirl」とジョリーの「Maria」は、コンペティション部門の参加となる。

オランダの俳優兼監督、ハリナ・レインが書いたオリジナル脚本の前者は、やり手のキャリアウーマンが、愛情あふれる家族に囲まれながらも、職場の新人社員(ハリス・ディキンソン)と不倫に踏み出してしまう物語。夫とのセックスに不満があること、社会的にエンパワーメントな存在であることのストレス、さらに年を取ることの不安が、無意識的なミッドナイトエイジクライシスとなり、彼女を禁断の行為へと向かわせる。途中、意識的にユーモアを入れ込んだような場面もありつつ、主人公の感情的な複雑さが、単なるエロティック・ムービーを超えた面白さをもたらす。

ジョリーが伝説的なオペラ歌手、マリア・カラスに扮した後者は、監督が「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」(2016)や「スペンサー ダイアナの決意」(2021)のパブロ・ララインだけに、ありきたりの伝記とは異なる。ララインは、53歳で亡くなったカラスの最後の一週間にフォーカスし、彼女の忠実な執事と料理人から見た、ただ死を待つだけのようなその日常と、カラスの頭のなかにある過去の思い出や幻影を融合させた。

母親から強制され、ナチスのために歌っていた暗い過去、海運王オナシスと恋に落ちた末、ジャクリーン・ケネディに奪われた悲恋、そして20世紀最大の美声と言われながら完璧を求めるあまり歌わなくなった、短くも波乱に富んだ生涯が、断片的な映像として積み重ねられていく。ジョリーはあえてカラスに似せようとはしていないものの、その悲劇的なスピリットと、生きる屍のようになっても威厳を失わない気位の高さを見事に体現している。ベネチアでのリアクションも好評で、早くもアカデミー賞主演女優賞のノミネートが囁かれている。

ブランシェットの出演作は、アルフォンソ・キュアロン監督によるApple TVのドラマシリーズ「ディスクレーマー 夏の沈黙」だ。テレビで知られる人気ジャーナリストが、ある作家の出版した本がきっかけで権威を失墜させられる。どこか「Tár」(2022)を彷彿させるような、エゴイスティックで非情なヒロインがどんどん追い詰められていく様子を、ブランシェットが神経症的な迫力で演じ、先の読めない展開から目が離せない。日本でも10月11日から配信予定だという。

ベネチア映画祭はテレビシリーズの紹介にも積極的で、他にもトマス・ウィンターベアの「Familier som vores」や、ルカ・マリネッリがムッソリーニに扮したジョー・ライト監督によるイタリアのTVシリーズ、「M - Il Figlio del secolo」のプレミアがある。(佐藤久理子)

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