日本の「文様」に世界から熱視線!ドキュメンタリー「フィシスの波文」8月再上映 フレッド・フリス音楽メイキング映像特別上映も
2024年8月7日 17:00
写真家・映像作家の茂木綾子監督が、古くから現代に至るまで人と自然の関わりを映してきた日本の「文様」に迫ったドキュメンタリー「フィシスの波文」。サンフランシスコ、ストラスブール、ロンドンでの上映が好評を博し、8月17日~30日の期間限定で再上映される。
再上映を記念して各界のゲストによる9日間連続トークイベントを開催。また、特別企画として、土曜日の上映回では本作の音楽を担当しているフレッド・フリスのメイキング映像(14分)を同時上映する。
サンフランシスコ・ユング研究所、IAAP国際分析心理学会(学会映画賞メルクリウス賞を受賞)、ジャパン・ハウスロンドンでの上映で好評を博した本作は、和紙に文様を手摺りする唐紙を400年にわたり受け継いできた京都の工房「唐長」の手仕事の現場をはじめ、葵祭や祇園祭などの祭礼や寺社・茶事の空間に息づく文様、1万年前にイタリアの岩壁に描かれた線刻、古代ローマの聖堂を飾るモザイク、北海道のアイヌの暮らしに受け継がれる文様などをたどり、文様とその源となった自然の様を丁寧に映し出す。
唐紙に注目するエルメスのアーティスティック・ディレクターのピエール=アレクシィ・デュマや、ミナペルホネンのデザイナー・皆川明、造形作家の戸村浩ら現代のアーティストたちも出演。タイトルにある「フィシス」は古代ギリシャ語で「あるがままの自然」を意味する言葉で、日本の「自然(ジネン)」にも通じる。
8月17日~30日シアター・イメージフォーラムで再上映。