「夏目アラタの結婚」柳楽優弥&堤幸彦監督がソウルグルメを満喫 プチョン国際ファンタスティック映画祭に参加
2024年7月31日 16:00
柳楽優弥と堤幸彦監督が、プチョン国際ファンタスティック映画祭のレッドカーペットと、同映画祭で行われた映画「夏目アラタの結婚」のワールドプレミアに出席。イベントの模様と韓国ソウルを散策する様子をとらえた特別映像が公開された。
「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載された乃木坂太郎氏による原作は、連続殺人犯の死刑囚にプロポーズすることから始まる衝撃の獄中サスペンス。主人公のアラタと死刑囚の真珠の頭脳戦や二転三転する展開が読者を惹きつけ、「次にくるマンガ大賞 2020」U-NEXT特別賞コミックス部門を受賞、世界最大級の日本アニメ・マンガのコミュニティサイト「MyAnimeList」でも紹介されるなど、国内外から高く評価されている。
実写映画では堤監督がメガホンをとり、連続殺人事件の遺族から相談を受け、死刑囚に会いに行く元ヤンキーで児童相談所の職員・夏目アラタ役を柳楽、“品川ピエロ”の異名をもつ連続殺人犯で死刑囚の品川真珠役を黒島結菜がそれぞれ演じた。共演には中川大志、丸山礼、立川志らく、福士誠治、今野浩喜、市村正親、佐藤二朗らが顔を揃えた。
柳楽が訪れたのは、恋人たちがラブロック(南京錠)をかけて永遠の愛を誓う“恋人たちの聖地”としても知られるNソウルタワー。柳楽は、アラタと真珠の名前が書かれたラブロックをかけて、映画のヒットを祈願した。
ソウルの中心部にあり、美味しい屋台グルメが安く食べられる広蔵市場(カンジャンシジャン)で堤監督と合流した柳楽は、市場を散策。「包帯クラブ」(2017)以来、約18年ぶりに堤監督とタッグを組んだ柳楽は、過去にプロモーションで監督と名古屋を訪れたことを思い出し、感慨深い表情を浮かべた。
柳楽と堤は、屋台で海苔巻きとトッポギを注文。柳楽から「マシソヨ!(美味しいです)」と韓国語も飛び出し、店主がタコを水槽から鷲掴みにしてみせると、柳楽がそれを自らの手にのせ、堤監督がカメラでその様子を撮影するという一幕も。
2人は現地グルメに舌鼓を打ちながら撮影を振り返り、堤監督は柳楽の演技について「我々はよく出来高(思った通りの映像や表情が撮れているか)という表現を使いますが、(柳楽は)出来高抜群ですね! 作品を見てもらえるとわかります」と絶賛。面会室で真珠がガラスを割って出てこようとするシーンをあげ、「(柳楽のことを)密かに『顔面歌舞伎』と呼んでいますが、そのシーンの空気感に巻き込まれている何とも言えない表情が好きで、ミリ単位での顔の作り方が本当に感心しました」と太鼓判を押した。
柳楽も「ありがとうございます!」と笑顔を見せ、「堤組に約18年たって参加できることでモチベーションも上がったし、監督にそう言ってもらえて少しは成長できたのかなって思えます」と思いを馳せる。そんな柳楽に対し、堤監督は「(今回演じた夏目アラタは)余裕綽々で乗り越えられる役ではなかった。いい顔してますよ。ぜひ見てやってほしい」と熱く語った。
伝統的な建築様式の家屋(ハノク)が残る街・ソチョン(西村)にあるセレクトショップ「MAKE FOLIO」では、共演者へのお土産を買うことに。佐藤二朗には日本酒を飲むにも適しているという茶器セット、黒島結菜にはヒノキ系の香りがする香水、そして丸山礼にはボディオイルとマッサージツールのセット、中川大志には韓国の赤いお米で作られたマッコリを購入。短い滞在時間ながらソウルを満喫した柳楽は、「人々のパッションを感じることができ、映画『夏目アラタの結婚』で韓国に来れて良かったです。そして今度はみんなで来ましょう!」と共演者へメッセージを送った。
最後は、映画祭のレッドカーペットに参加するためにプチョンへと移動。堤監督は「温かい人々に守られているんですね、この映画祭は。とても素敵なことですね」と話し、「映画が盛り上がっている場所なんだなと改めて感じましたし、想像以上に賑やかでした。だからこそまた作品を持ってきてチャレンジしたいなと思いました。クリエイターやアートに対してもとてもオープンで背中を押してくれる空気を感じました」と感想を語った。
ワールドプレミアの本編上映後に行われた舞台挨拶で多くの拍手に迎えられた柳楽は、「節目節目で韓国の映画祭に関わることができて感謝しています。これからもみなさんにお届けできる作品を増やして成長していきますので、またお会いできたらうれしいです」とメッセージを送った。
「夏目アラタの結婚」は、9月6日より全国公開。
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