ジェーン・バーキン没後1年「アニエス V.によるジェーン B.」「カンフーマスター!」デジタルリマスター&新訳版で8月23日公開
2024年7月5日 15:00
昨年7月16日に死去したジェーン・バーキン没後1年を追悼し、1987年の作品「アニエス V. によるジェーン B.」と「カンフーマスター!」を、デジタルレストア版・新訳日本語字幕版で、「ジェーン B.とアニエス V. 二人の時間、二人の映画。」と題し公開される。予告編と大島依堤亜氏による3種ポスターが披露された。
ヌーベルバーグ左岸派の母として、「幸福」「歌う女、歌わない女」「冬の旅」などの映画史に残る作品を残し、2019年に90歳で亡くなったアニエス・バルダ。プライベートでも親交のあったジェーン・バーキンを、自由な創造的アプローチで映像化したのが、今回上映する「アニエス V.によるジェーン B.」と「カンフーマスター!」だ。2作はバーキンのパリの私邸とロンドンの実家で撮影されており、出演しているのも彼女の家族や友人たち。「カンフーマスター!」ではヴァルダと夫ジャック・ドゥミ監督の実子であるマチュー・ドゥミが、バーキンの相手役を演じるなど、ドキュメントとファンタジーが融合されたような、バルダらしい世界観が描かれている。
予告編を演出したのは、「ジェーンとシャルロット」の遠山慎二氏。セルジュ・ゲンズブールはもちろん、ドジャースやヤードバーズなどのヒットチューンを配したクールな演出に仕上げた。シャルロット・ゲンズブールやルー・ドワイヨン、ジャン=ピエール・レオーらの顔も確認できる。今回、日本語字幕も新訳版で公開となり、「アニエス V.によるジェーン B.」は、「ジェーンとシャルロット」「恐るべき子供たち 4Kレストア版」の横井和子氏、「カンフーマスター!」は「ソウルに帰る」「エッフェル塔 創造者の愛」の橋本裕充氏が手がけた。
8月23日から、ヒューマントラストシネマ有楽町、テアトル梅田、京都シネマ、シネ・リーブル神戸ほか全国順次公開。
またジェーン・バーキン一周忌にあたる7月16日には、娘シャルロット・ゲンズブールが母親の真実の姿に迫ったドキュメンタリーで、バーキンの遺作となった「ジェーンとシャルロット」を、バーキン本人と交流のあった著述家の村上香住子氏、音楽評論家の松山晋也氏、茶道家の木村宗慎氏、DJの岡村詩野氏を招き、東京(ヒューマントラストシネマ有楽町)と大阪(テアトル梅田)で1日限定特別上映する。
「ジェーン、いつもカメラのレンズを直視することを躊躇うのはなぜ?」ジェーンが40歳の誕生日に、自身の30歳の誕生日を回想する間、アニエス・ヴァルダの伝説の女性への尽きることのないイメージがヴィヴィッドに展開する。その空想は、犯罪映画の妖婦、サイレントシネマの凸凹コンビ、モンローのような男たちのファンタジーの対象、よくあるメロドラマの恋人たち、西部劇のカラミティ・ジェーン、ターザンとジェーン、そしてジャンヌ・ダルクへと、ジェーンのイメージを自由自在に拡張させていく。一方で綴られるジェーンの日常のスケッチ。そこにはセルジュ・ゲンズブールや娘たちとの時間も織り込まれる。そのどれもが、シャイで大胆で逞しくて危うくて儚くて美しい、ジェーン・バーキンの魅力が余す事なく詰まっている。
ジェーン・バーキンの発案にア二エス・ヴァルダが応じる形で映画化が実現した作品。この作品の制作の延長線上で、「アニエスV.によるジェーンB.」が撮影されている。娘ルシー(シャルロット・ゲンズブール)が自宅の庭で開いたパーティーで、泥酔した同級生の少年ジュリアン(マチュー・ドゥミ)を介抱したマリー・ジェーン(ジェーン・バーキン)は、あろうことか15歳の少年に不思議な感情を抱く。ジュリアンもまた、40歳のマリー・ジェーンに恋愛感情を抱くようになる。微妙な力関係の中、人目を盗んで密会を重ねる二人。そんなある日、二人がキスを交わしているところを、ルシーに目撃されてしまう。パリとロンドンのジェーンの自宅と実家で撮影。シャルロットの他、ルー・ドワイヨン、アンドリュー・バーキン、ジェーンの実の両親などファミリーが総出演している。タイトルはジュリアンが夢中になっているゲームの名前が由来。
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