同性愛者だった天才作曲家と“世紀の悪妻”と汚名を着せられた妻の残酷な愛描く「チャイコフスキーの妻」9月6日公開
2024年7月4日 10:00

第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された、鬼才キリル・セレブレンニコフ監督の日本公開最新作「Tchaikovsky's Wife(原題)」が「チャイコフスキーの妻」の邦題で、9月6日公開される。日本版ポスタービジュアルと場面写真が披露された。
「白鳥の湖」「くるみ割り人形」などで知られるロシアの天才作曲家、ピョートル・チャイコフスキー。かねてから同性愛者だという噂が絶えなかった彼は、恋文で熱烈求愛する地方貴族の娘アントニーナと、世間体から結婚する。しかし女性への愛情を抱いたことがないチャイコフスキーの結婚生活はすぐに破綻し、夫から拒絶されるアントニーナは、孤独な日々の中で狂気の淵へと堕ちていく。
女性の権利が著しく制限されていた19世紀後半の帝政ロシアを背景に、チャイコフスキーが同性愛者だったという、ロシアではタブー視されてきた事実を明確に描き、夫婦間の知られざる真実に迫る本作は、第75回(2022年)カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、名だたる批評家たちの賛辞を獲得。絵画的な映像美や流麗なカメラワークなど、型破りなまでに刺激的な映像世界も話題を呼び、フランスでは17万人超を動員する大ヒットを記録した。
「LETO レト」「インフル病みのペトロフ家」の鬼才セレブレンニコフが、歴史上まれに見る悪妻という汚名を着せられたアントニーナの実像を、史実に従いながら大胆な解釈を織り交ぜて描き、「この映画の真髄は愛にあります。異なる形の愛の物語を描く映画を作りたかったのです」とコメント。チャイコフスキーに疎まれながらも想い続ける、“世紀の悪妻”アントニーナの残酷な愛のかたちとは――。観る者の心をかき乱す、ラストの狂乱のダンスシーンも見逃せない。
9月6日から、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。
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