スコセッシ監督、古代の難破船のドキュメンタリーを制作
2024年6月19日 11:00

巨匠マーティン・スコセッシ監督が、イタリアのシチリア島周辺で発見された古代の難破船をテーマにしたドキュメンタリーを制作することが明らかになった。この野心的なプロジェクトは、考古学者リサ・ブリッグス教授の研究を基に、古代の海上貿易や船員の物語を再構築することを目指している。
英クランフィールド大学のブリッグス教授は、難破船の遺物からDNA分析などの最新技術を用いて、当時の船や船員、貨物、そして古代の海上貿易を解明することを専門としている。スコセッシ監督は、ブリッグス教授の研究成果を基に、シチリア島の陸上および周辺の水中で撮影を行う予定だ。特に注目されているのが、トラパニ港近くで発見された「マラウサ2」と呼ばれる3世紀の大型難破船だという。
興味深いことに、スコセッシ監督の祖父母はシチリアのポリッツィ・ジェネローザ出身であり、今回のプロジェクトは彼自身のルーツを探る旅でもある。ポリッツィ・ジェネローザの市長ガンドルフォ・リブリッツィは、この特別なつながりを称え、スコセッシ監督に名誉市民権を授与する予定だと明かした。
スコセッシ監督はこれまでにも「ザ・ラスト・ワルツ」や「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」など、数多くのミュージシャンを題材としたドキュメンタリーを手掛けてきた。しかし、今回の古代難破船プロジェクトは、彼のフィルモグラフィにおいて新たなジャンルへの挑戦となる。
このドキュメンタリーは、シチリアの文化遺産部門や他の制作会社との協力のもと進められており、古代の海上貿易や船員の物語を再構築することで、シチリアの歴史的な場所を通じて観光や文化の振興にも貢献することが期待されている。
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