宮田俊哉、アニメ好きを心配された過去「あの頃の自分に、『きみは大丈夫』って言ってあげたい」
2024年6月17日 12:00
イマジナリーフレンドと呼ばれる子どもにしか見えない不思議な存在と孤独な少女の交流を描いたファンタジー「ブルー きみは大丈夫」の公開記念舞台挨拶が6月15日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、日本語吹き替え版の声優を務めた宮田俊哉(Kis-My-Ft2)、稲垣来泉、加瀬康之、浪川大輔、三森すずこが出席した。
宮田が演じるのは、少女の目の前に現れる謎の大きなもふもふの生き物ブルー。すでに吹き替え版を鑑賞したファンから「そっくり」の声があがっているといい、当の宮田は「えっ、そっくり? 俺、こんなに太ってる?」と、自分と一緒に登壇した巨大なブルーと比較しながら、目を白黒。それでも「リアクションも俺っぽいし、好きな食べ物も一緒なので、僕のイマジナリーフレンドなのかな」とまんざらでもない様子だった。
共演陣からも「(英語版より)僕は宮田くんの声の方が好き」(加瀬)、「癒される。そっくりだよ」(浪川)、「いつもニコニコ笑顔でいる表情が似ている」(三森)と絶賛の声。特に、宮田にとって、浪川は声優に初挑戦した「劇場版BEM BECOME HUMAN」(20)でレッスンを受けた師匠的な存在で、「浪川さんと共演するという目標が達成できた」(宮田)、「とても自然で、本当に素晴らしかったです」(浪川)と、良き師弟関係が披露された。
また、映画の邦題にちなみ「誰かに大丈夫だと背中を押された経験は?」と問われると、宮田は、「アイドルやりつつ、アニメがずっと大好きで、事務所の方から『きみはそれで大丈夫?』ってよく言われていた」と回想。いまや、アニメファンも“ガチ勢”と認める存在となり「あの頃の自分に、『きみは大丈夫』って言ってあげたい」と胸を張った。
ブルーを助けるために立ち上がる少女ビーを演じた稲垣は、オーディションに落選してしまった際に、励ましてくれた母親に感謝の言葉。この夏、アメリカに移住することを発表している三森は、「仕事のことも考え、悩んでいたんですが、マネージャーさんが『えっ、行きなよ、大丈夫だよ』って言ってくれて、急に心が軽くなった」と話していた。
舞台挨拶では、脚本、そしてビーの父親役も務めたジョン・クラシンスキー監督(「クワイエット・プレイス」)から届いたメッセージ入り直筆イラストが、宮田と稲垣に贈呈され、ふたりは大喜びだった。映画は6月14日から、全国295館で封切り。イベント登壇者の役名、役どころは以下の通り。
孤独なビーの前に現れたイマジナリーフレンド。パープルブルーの大きなもふもふで、身長約180センチメートル、まん丸ボディで巨大な子どものようにも動き回る。子どもの時に作り出した空想の友達は、大人になった今でも見守ってくれている。
母親を亡くし心に深い傷を抱える少女。イマジナリーフレンドのブルーと出会うが、彼と仲間たちが、子どもに忘れられると、その存在が消滅すると知り、ブルーの新たなパートナーを見つけるべく奔走する。
大人だけどブルーが見える隣人。ビーを手助けする。
劇中に登場するイマジナリーフレンド19体のうちの1体。ダンスが得意。
実生活で妻のエミリー・ブラントとの間に2人の幼い娘がいるクラシンスキー監督は、子どもたちが幼い頃に想像した素晴らしい世界から、本作の着想を得たと語っている。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。