第3回新潟国際アニメーション映画祭が25年3月15日開催決定、7月1日からコンペティション作品エントリー開始
2024年6月10日 18:00
長編アニメーション映画のコンペティション部門を持つアジア最大の祭典、新潟国際アニメーション映画祭。第3回の開催が2025年3月15日~20日に決定。7月1日から長編コンペティション部門の作品エントリーを開始する。
2023年の第1回では長編コンペティション部門の審査委員長を押井守氏が務め、大友克洋監督も来場したレトロスペクティブ上映で注目され、今年の第2回では湯浅政明監督「犬王」で開幕、高畑勲レトロスペクティブ特集や「機動戦士ガンダム」富野由悠季監督の来場が話題を集めた。特に富野監督のトークショーは500席即完売、急遽オンライン配信も行われるなど、第1回を超える盛り上がりを見せた。
また、イベントのみならず、国内外からアニメーションを学ぶ学生たちを招き若手クリエイター育成を目的とした「アニメーションキャンプ」、アニメーションを学術的な観点から見直す「フォーラム部門」、そして長編コンペの審査員長を勤めたノラ・トゥーミー氏(カートゥーン・サルーン)ら、新潟でしか聞けない世界的クリエイターの講演に至るまで、国内外のアニメーションファン・関係者が交流し多角的にアニメーションに触れる熱狂の6日間となった。さらに、第1回、第2回に上映された作品が日本での劇場公開を控えるなど、本映画祭から羽ばたき新たな展開を見せている。
海外への窓口となる世界港を有する新潟は、17世紀末から日本海側最大の港湾商業都市として発展し、19世紀には江戸を凌ぐほどの都市といわれた。また、多くの著名なマンガ家、アニメ・クリエーターを輩出し、2012年から10年間、「マンガとアニメを活用した街づくり構想」を実施、継続的なイベントとして「にいがたアニメ・マンガフェスティバル」(来場者約5万人)、1996年から全国対象の「にいがたマンガ大賞」も実施。また、「新潟市マンガ・アニメ情報館」や蔵書1万冊を誇るマンガ図書館「新潟市マンガの家」を運営、マンガ家志望者のための家賃補助施設「トキワ荘」、そしてマンガ雑誌編集部と結んだ無料「ON LINE添削」を実施するなど、日本有数のアニメ都市でもあることから、本映画祭の開催地に選ばれた。
第1回グランプリ受賞作で、村上春樹の短編を基にした「めくらやなぎと眠る女」が、7月26日から公開、第1回長編コンペティションノミネート作品「ユニコーン・ウォーズ」は現在公開中、第1回長編コンペ<境界賞>受賞作品「THEE WRECKERS 四つの悪夢」と、第1回イベント上映作品のりんたろう監督「山中貞雄に捧げる漫画映画『鼠小僧次郎吉』」は2024年の公開が予定されている。
映画祭及びコンペティション部門応募詳細は公式HP(https://niigata-iaff.net/)で告知している。
新潟国際アニメーション映画祭が第3回を迎えます。
今回もまだ見たこともない作品、あらためて見たい作品を世界から集めます。
「より多くの人に、より多くのアニメーションを届けたい」
新潟のそんな目標にたくさんのかたからの共感と協力をもらい、前回はコンペティション応募本数も来場者も第1回を大きく上回る盛況になりました。
新潟はまだまだ大きくなります。
新潟にいけば、アニメーションの新しい何かが掴める!そんな映画祭を目指します。
■作品募集期間:2024年7月1日(月) 0:00~11月30日(土)24:00(日本時間)
■応募条件:
・40分以上(エンドクレジットを含むトータル時間数)のアニメーション作品であること (手法は問わない)。
・2023 年以降に完成した作品であること。
■応募方法:応募者は、公式サイトのオンライン応募フォーム、またはFilmFreewayからご応募ください。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。