井浦新、米映画初主演「東京カウボーイ」のロケ地モンタナでまさかのコロナ感染「空っぽの部屋に独りで…」
2024年6月8日 21:14

俳優の井浦新が6月8日、初の米映画出演で主演を務めた「東京カウボーイ」の東京・YEBISU GARDEN CINEMAで行われた公開記念舞台挨拶に共演の藤谷文子、マーク・マリオット監督、音楽のチャド・キャノンとともに登壇した。
マリオット監督が30年ほど前、日本人がモンタナ州の牧場で研修を受けているという雑誌記事から着想を得た物語。日本の大手食品会社に勤める会社員が同州の牧場再建のために派遣され、さまざまな文化や風習の違いに触れることによって生き方を見つめ直していく。
井浦は「監督やプロデューサーと話し合う機会があって、作っていく上での温度感として芝居を求めているのではなく、その世界で自然に生きている人として存在させるという方向性が出た」と述懐。2年ほど前に行われた撮影にも単身で米国に乗り込み、「大自然の中で感じている表情、驚き、戸惑いなど心の中の景色をそのまま表現し、徐々に役と一つになっていくアプローチでした」と振り返った。

だが、当時は新型コロナウイルスの感染が収まり切っていない時期。モンタナでのロケの終了後、「帰国するためにはまだいろいろな検査やパスが必要だったので、病院に陰性証明を取りに行ったらまさかの陽性だった」と告白。監督やスタッフが既に立ち去ったプロダクションの建物に隔離されることになり、「空っぽの部屋に僕独り。朝昼晩、ずっと料理をしていました。10日後くらいから東京での撮影が始まるので、1日でも早く帰らなければと慌てました」と明かした。藤谷は「プロ意識だよね。撮影が終わるまで待っていたんだもん」と感心し、会場からは温かい笑いが漏れた。
日本映画好きで、山田洋次監督の「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」(1989)に助監督として付いた経験もあるマリオット監督。8月末を予定している米国より早く日本で公開されたことに「日本での評判が米国にも伝わるように、多くの人に伝えてほしい」とアピールした。
山田監督から「明るくてジョークがうまく、皆から愛される青年のことはよく覚えています。『東京カウボーイ』を見て彼の人となりが反映されているようで、マークくんと語り合っているような温かい気分になりました」と祝福のメッセージが届き「ベリー、ベリーうれしい」と日本語を交え感激。さらに、「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」でマドンナを務めた竹下景子とメールでつながったことを明かし、「いつか竹下さんとも再会できたら最高です」と夢をはせた。
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