マイケル・マン監督×アダム・ドライバー「フェラーリ」予告&ポスター 「私の車に乗るなら必ず勝て」

2024年6月5日 08:00


冷徹なプロフェッショナルとしての姿勢と圧倒的なカリスマ性がのぞく
冷徹なプロフェッショナルとしての姿勢と圧倒的なカリスマ性がのぞく

F1界の“帝王”と呼ばれた男の情熱と狂気を描く「フェラーリ」の予告編とポスタービジュアルがお披露目。映像では、アダム・ドライバー演じるフェラーリ社の創業者エンツォ・フェラーリが、唸るV8エンジンを自らの手でチェックしながら、「私の車に乗るなら必ず勝て」と告げる、冷徹なプロフェッショナルとしての姿勢と圧倒的なカリスマ性が垣間見えるシーンが切り取られている。

元レーサーにしてカーデザイナー、そして自ら立ち上げたフェラーリ社をイタリア屈指の自動車メーカーへと成長させたエンツォ・フェラーリ。「ヒート」「インサイダー」のマイケル・マン監督がメガホンをとった本作は、1957年、59歳だったエンツォの波乱と激動の1年を描く。

予告編では、愛息ディーノの死、妻ラウラ(ペネロペ・クルス)との崩壊寸前の夫婦関係、その裏で秘かに愛し合っていた女性リナ(シャイリーン・ウッドリー)との二重生活の一方で、フェラーリ社が破産寸前で、買収の危機に陥っているという、知られざる悲劇と闇が映し出される。私生活と会社経営で窮地に立たされたエンツォに残された道は、イタリア全土1000マイル縦断の公道レース「ミッレミリア」で優勝することだった。エンツォは「レーサーに必要なのは死線を超える情熱、“恐るべき喜び”だ」と、狂気を感じさせるセリフを呟く。

そして映像には、「ミッレミリア」のシーンもたっぷりと活写。美しいフォルムのフェラーリのマシンが、イタリアの田園風景を疾走する芸術的なシーン、せわしない街中で繰り広げられる手に汗握るデッドヒート、そして炎に突っ込む命を懸けたレーサーの姿まで。オペラのごときドラマを打ち破る迫力のカーレースシーンにも期待が高まる。

ポスターには、目を閉じ、情熱と狂気を内に秘めているかのような二面性を感じさせるエンツォの表情と、フェラーリ315S、335Sが地を切り裂くように疾走する姿が。全てを賭けたレースの果てに待つのは栄光か、過酷な運命か――「魂が、高鳴る。」というコピーが、見る者のテンションを上げるビジュアルに仕上がった。

フェラーリ」は、7月5日から東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。

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