マダガスカルの音楽と死生観を映したロードムービー「ヴァタ 箱あるいは体」8月3日公開
2024年5月18日 08:00

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022観客賞(長編部門)受賞作で、高校時代からマダガスカルの音楽に魅せられてきた亀井岳監督が全編マダガスカルロケで、マダガスカル人キャストのみで製作した映画「ヴァタ 箱あるいは体」が、8月3日公開される。このほど、ポスタービジュアルが披露された。
旅と音楽をテーマに、ドキュメンタリーとドラマを融合させるスタイルで映画を作ってきた亀井監督は、2014年、2作目の「ギターマダガスカル」を完成させるも、撮影時にマダガスカルの南部で偶然出会った、遺骨を入れた箱を長距離に渡り徒歩で運ぶ人々のことが忘れられず、監督3作目もマダガスカルで製作することを決意。本作は、音楽によって祖先と交わってきたマダガスカルの死生観を元に、家族を失った人々がその悲しみをどう乗り越えていくかという普遍的なテーマを描く。
村の長老に遺骨を運ぶよう命じられるタンテリとザカとスルの3人組は、「ギターマダガスカル」の出演者・トミノの一族の3人が演じたほか、3人と旅をする離れ小屋の親父役は、監督のお気に入りのバンド「タリカ・サミー」のサミー、途中から合流するレマニンジ役は、マダガスカルの各地方を代表するミュージシャンを集めて結成されたNy Maragasy ORKESTRAのメンバーから選ばれ、一躍その存在を知らしめたアンタンルイ族のレマニンジが演じた。
8月3日から、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開。
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