「おいしい給食」市原隼人が粒来役・田澤泰粋に「この子がライバルで本当に良かった」 シーズン3がCS初放送
2024年5月11日 11:00
市原隼人が主演する人気シリーズの劇場版第3弾「おいしい給食 Road to イカメシ」(5月24日全国公開)の公開を記念して、ドラマ「おいしい給食 season3」がファミリー劇場でCS初放送されることが決定した。あわせて、season1・2、「劇場版 おいしい給食 Final Battle」、「劇場版 おいしい給食 卒業」も5月に特集放送されることが発表された。
本シリーズは、給食マニアの教師・甘利田と給食マニアの生徒が、どちらが給食を「おいしく食べるか」戦う学園グルメコメディ。1980年代の中学校を舞台に、甘利田と彼を取り巻く人々の様々な人生模様が、食欲をそそる給食バトルとともに描かれる。
甘利田役の市原が、過去作や劇場版最新作の見どころを語った。
シーズン1の時でさえ、シーズン2を創らせていただけるとは思ってもいませんでした。お客様が続編を熱望してくださったその思いに感謝し、恩返しがしたいという一心でシーズン2を制作いたしました。まさか、シーズン3まで続くとは夢にも考えていませんでした。
お話をいただいた時、シーズン3をやる意義を見出さなければと考えました。これまでも「おいしい給食」は、お客様にとって人生の糧となる事や、支えになる作品となれるように、エンターテインメントの象徴を目指して創ってきました。
唯一無二の世界観を創るために、その都度、自分ができることの全てを尽くしてやってきましたので、また新たなものを創るには、さらにギアを入れていかなければなりませんでした。
制作するにあたって精神的にも体力的にも結構ハードな作品ですが、役者冥利につきる作品です。原作もない完全なオリジナル作品だからこそ、現場を生ものとしてどんどんその場で新しいものを創りだしていける、スタッフキャストそれぞれがより生きていくんです。そのような挑戦をさせていただける作品とご縁が結ばれることは多くありませんので、シーズン3もその環境を多いに活用するべく腹を括って挑みました。
脚本を読ませていただき、10人いれば10通りの甘利田が出来ると想像できました。もし自分が演じたらどんな甘利田になるのか試したいと掻き立てられました。
給食という誰もが通ってきたツールが主材になっていて、生きとし生けるものの青春を描いているような作品で、おもしろそうだと思い、二つ返事で「やらせてください」と答えました。
甘利田が身に着けるものから表現方法まで、ギリギリまで話し合いを重ねて、現場でどんどん創り上げていった作品ですので、今でもシーズン1の創り始めたころについては忘れられません。王道なコメディでありながらも社会派でありたいとメッセージを込めました。
今作も人生の糧となるような言葉が沢山溢れています。僕が理想とする映画の形というのはこういうものなんだという想いで「おいしい給食」に向き合いました。
函館の給食、最高でした。これまでの「おいしい給食」の主戦場は摂氏40度越え、灼熱の夏の中走り回ったりしながらの撮影だったのですが、それがガラッと変わって冬がテーマになりました。
そして実際の地名“函館”が出てきたのも今回初めてです。豊かな土地と豊かな食と、道民の皆様の温かさに触れて、函館は日本の宝だと改めて感じましたし、ここでロケをさせていただけた事で、甘利田にいままでに無かった表情やシチュエーションを引き出してくれたので感謝しきれません。プライベートでもすぐに行こう!と思う土地になりました。色とりどりの食に囲まれ、毎日幸せでした。
ある意味、甘利田が理想の男だからでしょうか。甘利田のように生きたくても生きられない。彼のように、人生を謳歌したいけれども、自分を見いだせない。僕も、この作品に救われていることが沢山あります。
滑稽な姿を見せても、笑われても、好きな物を好きだと胸を張って人生を謳歌しようとする勇気のある背中を見て、「私ももっと人生を楽しんでいいんだな」と感じていただけたことが、支持されている理由の一つなのかもしれません。
登場人物の人間臭くチャーミングな部分、1980年代の時代背景、給食という世代を超えて人と人を繋ぐツールなど、物語やキャラクター、食というテーマが奇跡のパズルのようにピタッとハマったのではないかと思います。
ケン(田澤泰粋)の台本は、付箋だらけで、監督が何か言ったらすぐにメモをとる子です。頭の回転がすごく速い子で、学もしっかりしていて、とても優秀な子なんです。それでいて、給食のシーンになるとカットがかかってもずっと食べているんです。「まだ食べられます!」と言って(笑)。
前作までのライバル生徒・神野ゴウ役の佐藤大志もとっても素敵な子だったのですが、また違う新たな魅力をまとった子です。泰粋は、本当に食べることが大好きで、撮影が終わってからも端の方で座ってなにかしているなと思ったら、ずっとおかわりして食べているんです(笑)。山盛りの給食を! それを見て、ああ、この子がライバルで本当に良かったなと思いました。純粋無垢で一生懸命で、常に自分は何をすべきかということを真面目に考えている子でした。現場では一緒にキャッチボールしたりして。
青春、思春期の2か月というものはすごく大きい時間だと思います。だからこそ、生徒役の皆さんにも何かを経験して持って帰ってもらいたいという切実な思いがありました。緩急をつけた現場で、シリアスなシーンの時はみんなで涙するほど真剣勝負をして、それがカットがかかった瞬間に笑顔があふれる、モニターチェックの時にはペンギンのように集まって顔を寄せて観たりとか。可能性に満ちあふれる子供たちの貴重な2か月間を贅沢に共にさせていただきました。だからこそ濃密な時間にしたかったので、それが形になって本当に良かったです。
給食のために学校に通っていたようなものでした。給食の時間は、授業から解放された自分の時間、遊びの時間のように感じていました。
小学校の頃僕は、早く食べる人がカッコいいと思っていました。誰よりも早く食べて、誰よりも早くおかわりをしに行って、「みんなの分食べちゃうぞ!」って言いながらおかわり沢山しちゃったりして。牛乳を飲み終わったらすぐ走っておかわりじゃんけんに参加したりして。
そうやって友達みんなや誰かと一緒に食べるからこそ食を有難く美味しく感じる、学校も好きになれるという、大好きな時間でした。早く給食の時間が来ないかなと思いながら授業を受けてましたから(笑)、甘利田先生と一緒ですね(笑)。
とてつもなくパンチの効いた、ものすごく面白い「おいしい給食」劇場版の第3弾が完成いたしました。一貫して、お子様から、ご年配の方全てに楽しんでいただける、極上のエンターテインメントです。
根底はコメディでありながら、人生の糧となるような言葉であふれています。私もこの作品に支えられています。是非一人でも多くのお客様に私と同じように、この作品を支えにしていただき、人生をより謳歌していただきたいと思っております。是非、お楽しみください。
5月25日(土)19時25分から一挙放送
1988年秋、函館。給食のために学校に来ている給食マニアの中学教師・甘利田幸男(市原)は、転任先の忍川中学校で大好きな給食ライフを満喫していた。しかし、そんなある日の給食時間、席替えでストーブ近くの席になった生徒・粒来ケン(田澤)が斬新なアレンジ技を繰り広げようとしていた。彼の行動に戸惑う甘利田だが、それは新たに始まる給食バトルの幕開けにすぎなかった。
5月11日(土)24時10分から一挙放送
5月18日(土)24時10分から一挙放送
5月12日(日)25時50分~
5月24日(金)28時5分~
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