ソン・ジュンギが裏社会に生きる孤独な男に変貌! 「このろくでもない世界で」7月26日公開
2024年5月1日 17:00
ソン・ジュンギが出演を熱望し、第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に公式出品された「ファラン(原題)」が、「このろくでもない世界で」の邦題で7月26日よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開されることが決定した。あわせて、ソン・ジュンギの悪の香り漂う場面写真が披露された。
本作は、ある寂れた町を舞台に、継父からの暴力と貧困に喘ぐ18歳の少年ヨンギュと、彼にかつての自分を重ねた裏社会の男チゴンが紡ぐ物語。チゴンの属する犯罪組織の門を叩くほかなかったヨンギュは、仕事という名の“盗み”を働き、徐々に憧れのチゴンに認められていく。傷だらけの2つの魂が交錯した時、悲劇がさらなる悲劇を生み、彼らの運命は思わぬ方向へ走り出す。
監督・脚本を手掛けたのは、本作が初長編作品となるキム・チャンフン。身体的痛みと心の叫びが渾然一体となった脚本に惚れ込んだソン・ジュンギがチゴン役を熱望したことで、本格的にプロジェクトが動き出した。ソン・ジュンギは「これは韓国映画界に絶対に必要なプロジェクトだと信じていたので、参加する機会を頂けて感謝している」と語っている。ヨンギュ役は、映画初主演のホン・サビンが務めた。本作は、第76回カンヌ国際映画祭と第28回釜山国際映画祭に公式出品されたほか、韓国のゴールデン・グローブ賞と称される第60回百想芸術大賞(5月7日発表)の映画部門に4部門ノミネートされている。
大ヒットドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「太陽の末裔」などで人気を獲得したソン・ジュンギは、Netflixシリーズ「ヴィンチェンツォ」やNetflix映画「ロ・ギワン」などに主演。4月28日に最終回を迎えたNetflixシリーズ「涙の女王」で“ヴィンチェンツォ役”でカメオ出演したことでも話題を呼んだ。本作では、大きく作り上げた体躯に生々しい傷を全身に刻んだ犯罪組織のリーダーというかつてないほどワイルドな役柄に挑み、チゴンというキャラクターを大胆かつ繊細に演じ切った。
場面写真には、暗い部屋で眼光鋭くこちらを見据えるチゴンの姿がとらえられ、闇組織に身を置く人間の悲哀さを感じるとともに、この役に懸けるソン・ジュンギの並々ならぬ覚悟がうかがえる。
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