【第2回新潟国際アニメーション映画祭】高畑勲監督特集で長編全作上映 高畑監督夫人、長男が「セロ弾きのゴーシュ」の思い出語る
2024年3月17日 13:30

新潟市で開催中の「第2回新潟国際アニメーション映画祭」レトロスペクティブ部門高畑勲監督特集上映で、3月17日「セロ弾きのゴーシュ」が市民映画館シネ・ウインドで上映された。上映前に、高畑監督夫人かよ子さん、長男の耕介さんが登壇し、作品の思い出を語った。
1981年度毎日映画コンクール大藤信郎賞受賞作である「セロ弾きのゴーシュ」は、宮沢賢治の童話を原作に、活動写真館でチェロ(セロ)の下手なゴーシュが腕をみがき、人間的にも成長する姿を描く。
かよ子夫人は、本作がテレビシリーズ制作時の空き時間を利用して作った作品だと紹介し、「『セロ弾きのゴーシュ』は自分(高畑監督が)の好きなベートーベンの音楽を使った作品で、家族も大好きで、一番心地よい作品になっております。どうぞお楽しみください」とコメント。
耕介さんは「今回の映画祭で、レトロスペクティブとして父の作品を集める企画をしてくださって感謝をしています。大人になってから父の作品を見返すと面白いことがたくさんありました。『セロ弾きのゴーシュ』が公開された当初、私は子供だったので、その良さを存分に味わうことは全くできなかったのですが、何度見返しても、非常に楽しめる作品になっていると思います」と述懐。
そして、「背景美術にしても、絵にしても(アニメーターの)才田俊次さんが、一貫して担当してくださったということもありまして非常に高い質が保たれています。いろんな幸運が重なってできた宝物のような作品です。そういう意味でも、私たち家族も非常に大好きで、大切にしたいと思っています」と不朽の名作を紹介した。また、上映後には、アニメーションプロデューサーのなみきたかし氏、アニメーターの才田俊次氏がトークを行った。

高畑勲監督の特集上映では、スタジオジブリ作品のほか、高畑監督のすべての長編アニメーション作品が上映される。また、3月19日には「高畑勲という作家のこれまで語られていなかった作家性」と題し、片渕須直監督と日本大学文理学部心理学科特任教授の横田正夫氏のトークも開催される。
第2回新潟国際アニメーション映画祭は3月20日まで開催、チケットは絶賛発売中。公式HP(https://niaff.net)でのクレジットカード決済、または上映会場にて現金でも購入可能(※一部例外もあり)。チケット販売、プログラム、会場など詳細は公式HP、SNSで随時告知する。
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