リリー・フランキー、主演作「コットンテール」公開に感激しきり「今日は特に感慨深い」
2024年3月2日 07:00
オックスフォード大学と早稲田大学で日本映画を学んだパトリック・ディキンソン監督が、自らの母親を看取った経験を元に書き上げた脚本に深く共鳴したリリーを主演に迎えた今作は、昨年開催された第18回ローマ国際映画祭で最優秀初長編作品賞を受賞。心を閉ざしてきた不器用な父と、ずっと顧みられなかった息子が、妻であり母親でもあった亡き女性に導かれて異国の地を訪れて新たな一歩を踏み出そうとする姿を、東京とイングランド北西部に広がる湖水地方・ウィンダミアを舞台に描く。
超満員の客席をじっと見渡したリリーは、「こんなにもたくさんの方に来ていただいて……。本当にこの映画はもっと小さな映画館でやるんだろうなと思っていたので、こんなに大きなところで初日を迎えることになるとは思っていなかった」と感激した様子。さらに、コロナ禍で行われた約2年半前の撮影に思いを馳せ「僕もいろいろと初日の舞台挨拶をしてきましたけど、今日は特に感慨深いですね。撮影してから2年半……、このパターンですとだいたいお蔵入りになってしまうことが多いんですけど(笑)。でもイギリスに先行して無事に日本で公開することができました。パトリック監督にも今日の満席の客席の様子を見せたいので、みんなで写真を撮りましょう」と客席に呼びかけた。
またこの日は、作品のテーマに絡め「家族とはどのような存在なのか」をテーマにトークが繰り広げられた。高梨は「私にとっては嫌われてもいいやという存在」とキッパリ。これにはリリーが「あなた、そんな気持ちだったらりえんを申し出られますよ!」と思わずツッコミを入れるひと幕が見られ、場内は大盛り上がり。高梨は「仕事の関係者だとどこか嫌われたくないとか、どこか偽ってしまうこともあると思うんです。でも親もそうですが、夫の前だと自分を偽ることなくいられるんですよ」と補足説明した。
それでも、リリーは「でもそれは難しくないですか? 旦那さんも知り合いが多いでしょうから、その人たちの前で『夫に嫌われてもいい』というと、『それはどうなの?』と思われてしまうかもしれない。だからせめて知り合いがいる時くらいは、いい嫁ぶるというのも必要なんじゃないですかね」とアドバイス。高梨も、笑いながら「まずいですかね? 確かにそうかもしれないですね。もう一回考えてみます」と返していた。
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